しかも、その50〜60本のお酒のうち、ジンやウオッカ、ウイスキーといったベースと呼ばれる酒はせいぜい10本。あとはほとんどすべてが世に言うリキュール類、あるいはリキュールに限りなく近いワインの仲間。
そもそもリキュールとはなんぞや、という問題には立ち入らないとして、40ないし50種類のリキュール(ないしワイン類)のいちいちについて、どんな酒で、どうやって飲むのがうまいかなどと思い浮かぶ人はすでにかなりの飲み手であると言ってよいでしょう。
40〜50種類もあると、ふつうは味のわからない(どころか名前さえ知らない)酒のひとつも混じるものです。
もちろんこれらすべてのリキュール類を一度にそろえる必要はないかもしれません。
しかし、リキュールはあまりカクテルのベースにならないものです。
言い換えれば、ジンやウオッカ、ウイスキーが15杯から20杯くらいで空になると計算すると、リキュールは、カクテルブックに載っているようなカクテルだけで消費しようとしたらの話ですが、ふつうその倍から三倍の回数飲まないと、空にはなりません。
もちろん、ストレートで飲むという選択肢はありますし、ジンやウオッカ、ウイスキーに比べれば、たいていは度数も低く、飲みやすいものですが、それにしても、リキュールは味の濃いものが多いので、一度に何杯も飲めはしません。
リキュールは、買いそろえるのも大変ですが、それ以上に飲み切るのが大変なのです。