Charlie's Cocktail BAR

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市販のカクテルブックが役立たないわけ(3)

しかも、クリーム系やワインの仲間などいくつかの例外は別にして、ほとんどのリキュールは常温でも腐りません。もちろん多少の劣化はしてくるものですが、ストレートで飲むならともかく、より味の強いものとあわせてカクテルにしてしまえばまず気にならないようなものですし(味が多少とげとげしく――アルコールくさく――なり、香りが乏しくなる程度ですから)、酒飲みの常として、飲める酒を捨てるという選択肢はないでしょう。

いや、確かに「そんなイマイチの酒を飲んでいられるほど自分はヒマじゃない」という方もおられると思います。バーに行けば、酒屋に行けば、いくらでもイマイチじゃない酒を飲める/買えるではないかと信じておられる方もいることでしょう。

しかし、そもそものカクテルの起こりは、そしてカクテルがここまで発展したのは、そういうイマイチの酒を楽しく飲もうという創意工夫のおかげなのです。イマイチだからといちいち捨てていてはご先祖様に申し訳ないではありませんか。

そう思えば、なくなりもせず、捨てられもしないリキュールは、一度買ってしまったら最後、さらに場所をとることを覚悟して新しいリキュールを買いそろえていくか、飲み切るまで手を変え品を変えしながら飲み続けていくしかありません。

頑張って買いそろえていく、という熱心な方には、カクテルブックは冒頭の評価よりはもう少し役に立つのかもしれません。

しかし、そういう方にはもっと充実した索引や、専門的な知識、一言メモにとどまらない広範な実験結果こそが必要なのであって、使い回しのような写真に使い回しのようなコメントをつけて濫造した「初心者向け」カクテルブックでは早晩限界が来るのではないかしら。

「初心者向け」を謳い、一般の方に家庭でカクテルを楽しんでもらうことを主眼とするなら、極力不要なリキュールは買わせないようにし、かつ飽きる前にリキュールの消費量を高められる方法を提示するべきでしょう。

ツボさえ押さえてしまえば、あとは応用でなんとでもなるのですから。

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Permalink | 2005/08/15 08:59


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