ミキシンググラスとストレーナー。
ステア(攪拌)というテクニックを使うカクテルをつくりたいなら必要というのが建前なのですが。
ミキシンググラスというのは要するに大きめのビーカーのこと。
ストレーナーは、訳せば「こし器」。
もっとも、何をこすかと言えば九割九分冷却用の氷だけなので、極端な話ミキシンググラス(あるいはその代用品)の口の部分にヘラやナイフ、鍋の蓋などを当て、氷の出ない程度にすき間をあけて注げば用は足りるということになりますし、あるいはシェイカーのこし器部分を借りてきてもよいでしょう。見栄えを気にしないならザルでも茶漉しでも、なんでもござれです。
これで1000円ほどするのですが、要りますか?
――というストレーナーがぴったりはまるのが一番の売りであるミキシンググラスも、ストレーナーがぴったりはまるマグカップ、あるいはジョッキがないなら買わざるをえないのかもしれませんが、そもそもストレーナー自体が必要ないのでなくても結構ですし、実際ぼく自身も――ストレーナーこそ使っていますが――某ビールメーカーのロゴの入ったガラスのマグカップで代用しています。
どうしてもと言うなら、バースプーンの長さも考慮した上で、自分の手でおさえられる程度の肉厚のものを買えばよいと思うのですが、これで2000円は下らないというのですから、ある程度カクテルに慣れてくるまでは酒の一本にでも投資した方がよほどましでしょう。
いずれにしても、買ってそれなりに役立たせたいと思っているなら、シェイカー以上の練習が必要になることは覚悟しておいてください。ぼくは、おすすめしません。