Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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よりよく飲むために(2)

さて、先ほどカクテルはバーテンダーの存在があるから比較的アルコール依存症から遠いお酒の飲み方だと思うと書きました。その理由のひとつは、みなさんご想像の通り、飲み過ぎたときにバーテンダー氏の存在がブレーキとなってくれることを期待してのことですが、ぼくがことさらバーテンダーの存在に注目している理由はそれだけではありません。

カクテルを飲む人は、多かれ少なかれ、心の中においしい飲み方を演出するコーディネーターの働きをする人を住まわせています。それは、もちろんビールを飲む人の中にも、日本酒やワインを飲む人の中にも、ウイスキーをストレートでなめる人の中にも観察できるわけですが、ことカクテルを飲んでいる場合はお酒そのものの飲み方をコントロールしようとするところが、他のお酒を飲むときと違うところ。

たとえば、日本酒やワインを飲むとき。食事の方にはいろいろと暗黙の了解がありますが――居酒屋でいきなりお茶漬けを食べたり、レストランでいきなりデザートから始める人はいないでしょう?――お酒の飲み方についてはほとんど制約がありません。強いて言えばワインには赤白発泡系などで飲む順序が定められていますが、それとて多人数の宴会や、グラス売りを積極的にしてくれるお店でのみ許される贅沢。とにかく飲むのをやめようと思う――たとえばボトルが一本空いたとか、最後の料理が出たとか、終電の時間が来たとか、あるいは眠たくなってきたとか――までは同じ物を惰性で飲み続けることになりがちです。

ところが、カクテルの場合、たとえば一杯目にいきなり甘くてこってりした、ケーキのようなカクテルを飲んだ後、二杯目にすぐ辛口の度数強烈なカクテルを飲むということは、あまりしません。事情でもあればともかく、宵の口の一杯目に常軌を逸した度数のお酒――スピリタスという度数96度のウオッカでつくるマティーニとか――を飲もうとしたら、良識あるバーテンダー氏にとがめられるのが普通です。

なぜか。

もちろん、カクテルには、まるでレストランや料亭で出される料理のように、暗黙のうちに認められているコースがあるためです。

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Permalink | 2005/08/15 08:59


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