掲載数は100で、ウチでいま索引を用意してある23冊のカクテル本のうち、この本にしか出ていないカクテルの数は10。
池田書店にはすでに同じような形態の『カクテル・ハンドブック』がありますが、良くも悪くも姉妹編という印象をぬぐえないのは、監修の古田土氏が資生堂系列の方だからかもしれません。
色をテーマにカクテルをまとめたものなので、メジャーなカクテルでも落ちているものは多々ありますし、ピンクの項目にシー・ブリーズとバージン・ブリーズを並べたり、グリーンの項にグラスホッパーとメロンホッパーを並べるなど、いささか無理の感じられる部分もいくらかあります。ウイスキーサワーやシャンパンカクテルの写真の色など、正直なところなんだかちょっと違わないかしらと思うような点もなくはありません。
例によってつくり方も実にシンプルですので、初心者が一冊目に買う本としてはおすすめしませんし、カラー・コーディネイトを気にする方でも、バーで開けるような本ではないでしょう(し、実際あまり開いて欲しくありません)。
ただし、資生堂系のオリジナルには店で使っているお酒を明記してある点は特筆に値しますし、この色でまとめるというコンセプト自体は、とてもよいと思っています。願わくばもう少し雑学的な情報、たとえば色言葉とか、宝石、コーディネイトのことまで触れていて欲しかったのですが、本のサイズを思えば欲張りすぎの意見でしょうかね。