英語、フランス語にも訳されているというドイツ発の有名なバーテンダー教本を翻訳したもの。バーテンダー教本ならそうあって当然なのでしょうけれど、500件のカクテルのレシピと同じくらいの紙数を割いてバーテンダーが承知しているべきお酒の基礎知識がまとめられています。
基本的な調製動作がどうのといったレベルのことは書かれていませんし、列挙が多くてドライな印象を受ける箇所も散見されますが、「バーでの××」と題してまとめられているお酒の解説部分や「カクテル作りの秘訣」など、なかなか刺激的な記述も多くて――カクテルはフルーツ・サラダでも、野菜サラダでもなく、当然、雨傘にも国旗にも縁はない。ごてごて飾ったカクテルに出会いたくなかったら、“ノー・ヴェジタブル・プリーズ”とでも、あらかじめ言ったほうがいいかもしれないぐらいだ。(色も含めて原文392ページより引用)――ぼくには楽しめそうです。
まだ子細に検討したわけではありませんけれど、バーテンダーを目指すなら一読して損はないと思います。