Charlie's Cocktail BAR

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カクテル フレッシュ フルーツ テクニック

カクテル フレッシュ フルーツ テクニック

山本悌地
柴田書店
2002.10
ISBN: 4-388-05909-9
1600円(外税)

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同じ「テクニック」という言葉を使っていますが、上田氏の『カクテル・テクニック』のノリを期待すると失望しますので要注意。基本的には、実際にお店を開いているプロのために、20種類の果物を使って60のレシピ(と、10の果物の盛り合わせ方)を紹介しているだけの本と考えた方がよいでしょう。確かに読んでいると参考になる記述は多いのですが、なにせひとつのカクテルに対する説明は100〜200文字程度。それも、一般的なうんちくが書いてあるというよりは、そのレシピに到達するまでに気をつけたこととか、お客様に提供するときに気をつけたいこととかが書かれているだけなので――実用的といえば実に実用的ですし、うちのメニューを見て楽しいと思ってくださる方なら問題なく楽しめるとは思うのですが――実際につくらないのであれば何の価値もなかろうなあと(^^;)

もっとも、扉の部分にそれぞれの果物の基本的な特性が書いてあるとはいえ、それもせいぜい400字ですから、ある程度果物についての素地がないと(個人レベルの話ならともかく)お店で売り物にしていくのは難しいでしょうね。

生の果物をふんだんに使うカクテルの場合、カクテルをつくること自体よりも、果物をいかに管理するか、いかにおいしい時期を見計らってカクテルにするかの方がよほど難しいわけで、それが証拠に、ここに挙がっているレシピも、過激な言い方をすればごくありきたりの、それこそ少し経験を積んだ人なら誰でも到達できそうなものばかりなのですが、これがおいしくできるかどうかは、ひとえにその果物の状態次第。

まあ、男の料理よろしく原価など無視してプロセスを楽しもうと考えれば案外家庭向きなのかなあとも思わなくはないですし、見た目はきれいですから観賞用としても楽しめそうですが、おいしくつくるためにはそれなりに修練が必要という意味で、ネタに困ったプロ向けの一冊と書いておきましょう。

個人的には、フルーツマティーニの枷にしばられず、もっと日頃から果物を食べつけている女性を意識したつくりになっていたら面白かったろうにと思いましたね。

Permalink | 2005/08/15 08:59


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