それぞれに一国一城の主である三人のバーテンダー氏がそれぞれの思うところにしたがって作ったレシピを並べて比べることができる本。
必ずしも全員が同じカクテルをつくっているわけでなく、三人のレシピがそろい踏みするのは各ベースを代表するマンハッタン、サイドカー、マティーニ、モスコー・ミュール、ダイキリ、マルガリータ、ベリーニの七つのみなのですが、それぞれ40件強のカクテルについて、その人なりのイメージが載っていることもあれば、材料や比率についてのこだわりが載っていることもあり。
ひとりの意見を延々読み続けるのと違って、時に相対立する意見を提示されると、どちらを選ぶか、あるいはどちらも選ばないか、考えさせられますし、また、考えてこそ自分なりのなにものかが生まれるというものでしょう。
自宅派の素人が読んで楽しめないということはありませんが、まあ、完全にプロ向けの一冊でしょうね。(1960年代生まれの)彼らより一世代上のバーテンダー氏らの主張に飽きた方にオススメです。