公には掲載数333ということになっていますが、だぶっていたり数えもらしていたものを合わせると若干数字が変わるようです。
前作に引き続き相変わらず誤植の多い本で、ここに掲載したカクテル一覧もあたう限りその誤植は残してありますが、なんとも無神経な作りの本だと思います。
検索のしやすさも、なにせベース別にすら分けられていないのですから、到底及第点とは言えません。ある程度名前を覚えている中級者クラスであればともかく、初心者では調べ物のしようもないことでしょう。
戦後五十年史も、同時期に出た『世界の名酒事典』に掲載されているものに比べるといささか薄味。
唯一役立つ部分があるとすれば、不十分ながらもカクテルコンペティションの優勝作品がまとめられていることくらい。各地のホテルのオリジナルカクテルが見られるのも、ありがたいと言えばありがたいのですが、これまた自宅では到底つくれないようなカクテルばかりで、せいぜい鑑賞用といったところです。
そういえば、前作ではドライ・ジンのカクテルだったソルティ・ドッグは、今回ウオッカ・カクテルになっていました。
監修者は同じはずなんですけれどね。
前作同様、収集癖のある方以外にはお薦めしません。
ただし、例によってウチでいま索引を用意してある23冊のカクテル本のうち、この本にしか出ていないカクテルの数は116もありますので、決して無価値な本ではありません。そのへん、誤解されませぬよう。
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