アンテナハウス、とは聞かない名前ですが、バックについているのは毛利隆雄氏。ということで、掲載されている83のカクテルについても、ふつうのレシピとはいささか違った、いかにも氏らしいレシピが並んでいます。
ウチでいま索引を用意してある23冊のカクテル本のうち、この本にしか出ていないカクテルは7つしかありませんが、これはその後氏が光風社出版からご自身のカクテル本を出されたためでしょう。
雑学の豊富さは、この時期に出たものとしては出色の出来。きっちりと文章でまとめられているため、読んで役に立つ(ような気にさせる)ものに仕上がっています。
難点は、たとえばダイキリが掲載されていない、というようにセレクションにいささかのかたよりが見受けられること。
ファッショナブルなカクテルを追求したのは面白いのですが、初心者が一冊目に買う本としてはいささかつらい部分もあります。
むしろ、この本はバーに飲みに行きたいけれどどうにも敷居が高くて……という方にお薦めする本かと思います。