親孝行のつもりで帰省したのだし、(これまで何度か顔合わせしたことがあるとはいえ)はじめての札幌で右も左もわからない妻子をおいてひとり夜のすすきのを徘徊するのも気の毒だから、と家でビールばかりかっくらっていたぼくの欲求不満を解消してくれた一冊。
北海道新聞のコラムに足かけ五年にわたって連載されたものから七十編選んでまとめたものだそうで、こういう本を、一晩で読んでしまったんじゃもったいないとは思うんですが。
すすきのの酒場で、作家である東氏が見聞ないし実体験した話を、おおまじめな顔で語ってくださるものだから、つい引き込まれてしまって。気がつけば飲むのも忘れて読みふけってしまいました。