掲載数は132。表紙に堂々とデイビッド・ビッグズ著などと書いてあるので日本語のできるアメリカ人(ないしイギリス人、カナダ人等)が書いたのかしらと思ったのですが、さにあらず。巻末のコピーライトの下に小さく日本版スタッフとして訳者と監修者の名前が載っていました。
レシピ集に等しい本であるとは言っても、曲がりなりにも翻訳物なのですから訳者の名前くらい表紙に出してほしいものです。
そんな虐げられた環境で作業をさせられて、あれこれ調べ物をする気にもなれなかったのかもしれませんけれど、どうも訳者の方はあまりカクテルのことをご存知ないように見えます。原文は今手元にないので対照したわけではありませんし、人のことをあれこれ言えた義理ではありませんけれど、これだけの翻訳なのに首を傾げたくなるところがあるのは???
肝腎の収録カクテルですが、国内のカクテルブックに慣れた方にはかなり新鮮に映るのではないかと思います。ウチでいま索引を用意してある23冊のカクテル本のうち、この本にしか出ていないカクテルの数は59。初心者にはお薦めできませんけれど、このクラスの本としてはシューターやノンアルコールドリンクの揃えがよいので実用的と言えるかもしれません。
個人的にはよく版権問題をクリアできたなあと、いささかうらやましく思った本です。