『すすきのバトルロイヤル』の続編、というか、前書で選外になった逸話を網羅した補完版。巻末には五年間の話が前書と本書と、どちらに載っているかをまとめた一覧までついていて、その気になれば順序正しく読むこともできるのでしょうが、ヒマをもてあましていたぼくもさすがにそこまではしませんでした(道新掲載時の原題と『すすきのバトルロイヤル』や本書に掲載された話のタイトルを見比べてにやにやしていたのは本当ですが)。
本の内容とはまったく関係ないところで「おや?」と思う部分はありましたが、内容的に前作よりつまらないということはなく、むしろこちらの方がすっきりオチた感じもして楽しく読めます。
帯に貼ってあるシールによれば第54回日本推理作家協会賞受賞後第一作だそうですが、そういう勲章は抜きにしても、札幌を舞台にしたこの方の小説はおもしろいと思いますので、この本ですすきのや札幌、そして東直己氏に興味を持たれた方はそちらの方もぜひ、とおすすめしておきます。