グラスにあらかじめアンゴスチュラ・ビターズを振り入れ、グラスの内側にまんべんなく行き渡ったところで余分なビターズを捨てる。よく冷やしたドライ・ジンを注ぐ。
お好みで上からビターズをひと振りしてもよいでしょう。飾りは特に必要ありません。
ジン&ビターズというのはいかにも即物的な名前ですが、ピンクだなんて口に出せるか、というハードボイルドな方にはこちらの方が呼びやすかったのかもしれません。しばしばピンク・ジンと混同されますが、ぼくはリンススタイルの方をジン&ビターズと呼び慣わしています。
もうちょっと色気のある味の方がよろしければ、ピンク・ジンの方をご覧ください。
さて。
ぬるいジン&ビターズを飲みたければ話は別ですが、とにかくほかに冷やす手段がありませんので、ジンは冷凍庫でキンキンに冷やしておきましょう。もちろんオン・ザ・ロックスなどにしたってかまわないわけですが、氷に当てるのであればおとなしくピンク・ジンと呼んでください。
いちおうここではビターズを最初に振り入れてしまうことにしていますが、本質的にはジンのなかに後からビターズを混ぜこむのと大差ありませんので、自宅でつくるのであれば、ジンを注ぎ、ビターズを垂らし、バースプーンなり指なりで底のジンを持ち上げてやってもOK。もちろんビターズを捨てられる場所でつくるのであればそうすればよいでしょうが、冷凍庫からジンを出して、ビターズを出して混ぜておしまい、という手軽さを追求するのも一興と思います。
なお、ビターズを上から振り入れる場合、グラスを揺すったくらいでは底まできちんと混じりません。そんなフロートもまた乙なものではありますが、これは好き好きでしょうね。オン・ザ・ロックスでつくるならフロートの方がしゃれて見えます。
ジンについては、個人的にはピンク・ジンのとき以上に華やか系、軽やか系のジンを使った方がうまいと思いましたが、なにせ苦み走ったジン&ビターズです。どんなジンを使ったってかまいますまい。
念のため、ここで念頭においているグラスは45〜60ml程度入るショットグラス、リキュールグラスのたぐいです。ロックグラスなどでつくることもありますが、その場合、ビターズを入れすぎないように注意。
巷では往々にして60mlがジンの定量のような書き方をされていますが、こんなのはグラスの容量の都合でそう書いているだけのこと。飲める量、飲みたい量でつくってくださいね。