カンパリの基本的な飲み方としてつとに有名なカクテル。こだわるならソーダはやはりイタリア産のサン・ペレグリーノで、と書きたいところなのですが、これまたそれ以前の問題がありまして。
カンパリのボトルに書いてあるカンパリとソーダの比率は2:1。その比率にしたがえば、ロックグラスに45ミリリットルのカンパリを入れたら、ソーダはその半分の22ミリリットルくらいしか入れられないのです。
なのに、市販のカクテルブックに載っている写真ときたら、いかにもシャバシャバにつくっていますといわんばかりのロンググラスばかり。
このカクテルもまた、あのいまいましい「適量」に泣かされているのです。
そりゃあ、ぼくたちの味覚とイタリア人の味覚とは違いますし、この比率が似合う、似合わないTPOというのも確かにあります。
でもね、カンパリの味に慣れてきたら、やっぱり濃いめにつくりたいのです。
このソーダは、カンパリを薄めるためではなく、カンパリの味を際だたせるためのものなのですから。
さて。
なによりのコツは、カンパリを冷やすことです。もちろん冷蔵保存してあるのであれば言うことなしですが、常温保存しているのであれば、先にカンパリだけ注いで、氷を入れて、何回かステアしておいてください。この作業をするかしないかで、カンパリ&ソーダの味はまるきり違ったものになります。
次、ソーダの比率ですが、カンパリと等量が一番のオールラウンドプレイヤー。軽くしたいならカンパリの倍量くらいまでは許容しましょう。きっちり冷やしてあるなら、ボトルに書いてある通り2:1というのも乙なものです(こうすると、日本人の感覚では食前向きというより食後のコーヒーがわりという感じですね)。
ただ、カンパリ45ミリリットルというのを信じて1:3とか1:4とかにはなさいませぬよう。そういうのを飲むくらいならもっと本格的なビターズ&ウォーター(や、ビターズ&ソーダ)を飲んだ方がマシです。
飾りは、ぼく自身はない方がうまいと思いますが、見た目を気にするのであれば、レモンよりはオレンジ、櫛形カットよりはスライス、スライスよりはツイストをおすすめします。香りの点ではあってもかまわないのですが、カンパリ&ソーダは、半端な酸味が加わるとボケた味になる感じがします(カンパリ&オレンジくらい酸味が増えるとそれはそれでまたおいしいのですが)。
氷は、カンパリを冷やしていないなら(上にも書いた通りカンパリを冷やすためだけに)入れた方がよいかと思いますが、ソーダと氷の扱いに自信がないなら(下手に入れてビールのような泡を立たせるくらいなら)入れない方が無難です。