白ワイン+カシスというキールの人気にあやかって、白ワインの代わりに高級感のあるシャンパンで作ってみたのがキール・ロワイヤル。
これはフランス語で「王様にふさわしい(豪華な)キール」という意味ですが、それに対抗してというのか、さらに大見得を切ったのが、キール・ロワイヤルのカシス・リキュールの代わりにただいま売り出し中であったフランボワーズ(木イチゴ)を使ったキール・アンペリアル。
英語風に言えばキール・インペリアルとなりますが、ともあれこれは「皇帝にふさわしい(豪華な)キール」ということ。もちろんここで言う皇帝とはルイ・ブルボン王朝に対するナポレオンを意識したものだろうとは思うのですが。
フランボワーズ・リキュールの売り手さんたちは、庶民の視線を忘れていまして。
白ワイン+フランボワーズに、今さら名前をつけるのもナンだということで、こちらは未だに名無しの権兵衛のままであるという。
臣民なしとあってはなんとも皇帝も孤独なものですね。
さて。
言うまでもないことですが、スパークリング・ワインはその名の通り発泡性のものですから、よく冷やしておいてください。また、入れる順番はフランボワーズの後です。
アンペリアルなのだから高級感のある素材で作るべきだという主張は尊重しますが、スパークリング・ワインは、シャンパンである必要はありません。ぼくはたいていスペインのカバで作っていますが、イタリアのアスティ・スプマンテで作るのも(いささか甘口にはなりますけれども)なかなかうまいものですし、国産品でも十分楽しめることと思います。
クレーム・ド・フランボワーズはクレーム・ド・カシスより甘くないことが多いので、キールのレシピよりは少しリキュールの量を増やしてください。
もちろんキールより辛口に作ってもよいと思います。
フランボワーズもカシスと同様に割とすぐ香りが飛んでしまいますので、開封後の保管は冷蔵庫で。なるべく早く飲み切るようにしたいものです。
パーティーなど、ある程度人数の集まる席で作るというのもよい手ですよ。