あらかじめ冷やしておいたグラスにシロップとミントの葉を入れ、マドラーの先などで、ミントの葉に濡れて変色しない部分が残らないよう、よくすりつぶす。
お好みで氷を入れ、よく冷やしたバーボンを注ぐ。
クラッシュト・アイスを使う場合は上にミントの葉を飾ってもよいでしょう。
ミント・ジュレップといえばすぐにケンタッキー・ダービーとなるわけですが、本場で飲るにせよ自宅の庭を愛でながら飲るにせよ、こいつは昼間じゃないとどうもしまらないように思います(バーボン自体は、夜の酒だと思うんですが)。
今年は庭にミント君がいるのでシメシメと思っていたのですが、構想?ン週間の間にしびれをきらしたか、二匹の青虫君がバリバリと葉を食い散らかしてしまい、気がついたときには見るも無惨な姿になっていました。それでも元気そうな葉を何枚かつんでつくったのですが……やはり今日飲める酒を明日に延ばしちゃいけませんね?!
さて。
ものの本にはクラッシュト・アイスを使ってグラスに霜が降るまでステアする、などと書いてあるものですが、(歴史的見地でモノをいうのでなければ)はっきり言ってナンセンス。冷房のきいたバーで飲むならそれでもよいのでしょうが、暑い昼日中にそんなことをしていては氷ばかりが溶けてしまいます。
キンキンに冷やしたいのであれば、グラス、ウイスキーとも冷凍庫に入れること。クラッシュト・アイスは、使いたければ使ってもよいですが、あくまで保冷用の飾り、兼、レースが終わるまで酔っぱらわないようにするための方便と割り切ってください。
一般にウイスキーは常温保存と言いますし、あんまり高いウイスキーを冷凍庫に入れてしまうのはどうかと思いますが、ウオッカなどと同じくウイスキーとて冷凍庫に入れても凍りませんし、冷やすことでまろやか、穏やかな味になりますので、夏でもウイスキーという方はぜひ一度お試しを。
ウイスキーの種類は、ダービー風ということであればもちろんバーボン、それも特定の何銘柄かに限れますが、ストレートで飲んであまりキツくないタイプであればどこのものでもかまいません。
シロップの代わりとして、砂糖と少量の水を使ってももちろん結構です。ミントは傷をつけると緑色が濃くなって見えますが、全体がその色になるまでよくつぶしましょう。ここがこだわりどころです。
上にあげたレシピはかなり強めのものですが、ソーダないしミネラルウォーターで割ってもおいしく飲めます(もちろんクラッシュト・アイスが溶けるのを待ってもよいです)。
なお、歴史的なつながりを証明できるかどうかはともかくとして、この「ジュレップ」は「スタイル」として認められているため、さまざまなアレンジを加えられた仲間があります。ウチのメニューに入っているものではモヒートがそうですが、オールド・ファッションドとのつながりも言われていたり。
いささか古めかしい楽しみ方ではありますが、ベースのお酒を変えていろいろお試しくださいませ。