半分(ないし四分の一)に切ったライムを、お好みで氷を入れたグラスの中にしぼり入れる。
よく冷やしたウオッカを注ぎ、ジンジャー・ビアを足す。
必要なら一回だけ軽くステア。
ジンジャー・ビアが手に入らないときはジンジャーエールで代用しても結構です。
文字どおりには「モスクワのラバ」
要するに「バカなアカ」だの「ロシア人の石頭」だのいう意味なのですが、このカクテルこそアメリカでウオッカがバカ売れするようになった起爆剤だったとか。
いまから五十年ばかり前のこと。売れなくて困っていたウオッカとジンジャー・ビアと銅製のマグカップを、なんとかしてさばこうと智慧をしぼった結果がこのカクテルだったそうです。
まさに三人寄ればなんとやらで、スクリュードライバーやブラディ・マリーとともにモスコ・ミュールはウオッカの消費量をぐんと増やし、いまやアメリカが世界一のウオッカ消費国であり、世界一のウオッカ生産国というのですから皮肉なものです。
さて。
最近は日本ビールで輸入しているようなので、輸入ビールを多く扱っている店に行けばジンジャー・ビアも入手できるはずです。ウオッカの量を減らさないと多少度数は高くなってしまいますが、やはりただの清涼飲料水を使うよりもうまいと思います。
ただし、このジンジャー・ビアはかなり甘いので、ライムはきつめにしぼった方がよいでしょう。かわりにレモンを使ってもかまいませんが、加糖されたジュースは避けてください。
ジンジャーエールを使う場合も、手に入ればウイルキンソンのジンジャーエールのようにショウガの味がきいているものを使った方が、ふつうに店で売られているドライ・ジンジャーエールよりもさっぱりしてうまいです。
手間を惜しまないのであれば、ショウガの汁を少したらすとなお効果的。
言うまでもないことですが、ジンジャー・ビアはよく冷やしておいてください。