Charlie's Cocktail BAR

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バーテンダー未経験なのですが、将来の開業を目指して修行させてもらえるお店を探しています。アルバイト情報誌などで探しているのですが、意外とバーテンダー募集が少ないと感じています。職の探し方としては、目当てのバーに足を運んで、マスターにお願いしてみるのが一番なのでしょうか?もし他にお勧めの探し方をご存知であれば、教えていただければと思います。…

(by ホームズ)

何をもって一番とするかは難しいものですが、(何十万か払って)バーテンダースクールなどに就職先の斡旋をお願いするのでなければ、すでにお店を開いているマスターに雇ってくれるようお願いしてみるというのも確かにひとつの選択肢ではあります。

ただし、当たり前のことですが、たいていのお店は新しい人を入れなくてもうまくいっています。わざわざ人件費を増やしたいとは考えません。

だから、よほどの繁盛店で慢性的な人手不足に陥っている、誰か独立等の理由で辞める人がいてポッカリと席が空いた、チェーン化の計画があって新規店舗の従業員を探している、等々といった事情でもなければ、マスターにお願いしたところでけんもほろろに断られるだけでしょう。

そして、何らかの事情で人を探している店も、たいていの場合は今日この瞬間にも仕事はしなければならないのですから、雇ったってすぐには人手不足の解消につながらない新人さんは雇いたがりません。カウンターの中を見ればおわかりでしょうが少数精鋭がバーの基本ですから、店の決まりだけ伝えたらその日からでも働いてくれるような即戦力が求められますし、そうでなければ裏方の、たとえばお運びさん、洗い物係という仕事から始めることになります(アルバイト情報誌にホール係などと書いてあるのがそれです)。

もちろんそのホール係からステップアップして最終的にはバーテンダーを目指すというのもひとつのやり方ですし、いずれにしてもバーテンダーをするならホール係のすることはすべてできないと困るのですから修行の一環だと思って我慢できるのなら問題ないのですが。

世のバーテンダー氏は本当にみんなそんなステップを踏んできた人たちばかりなのかしら?

これはバーに限らず、居酒屋でもなんでもそうですが、店主がひとりで切り盛りしているようなお店の主人って、実はそんなステップなどすっ飛ばして、「店をしたい」という一念だけで資金を集めて、開業し、そのままほとんど独学(とお客さんとの情報交換)でお酒のこと、お店の回し方等々勉強しておられる場合も多いのですよ。

というか、脱サラ組って基本的にそう。どんなお店でも、たとえば四十にもなったサラリーマンに皿洗いからさせるのはばつが悪いものですし、家族を養っていくだけの給料も出せませんから、修行なんてさせてくれません。それでもお店を出したければ、自分のリスクでお店を出して、そこで日々勉強していくしかないわけです。

バーテンダーなんて免許制の事業じゃないんですから、フリーの翻訳家やプログラマと同じ。確かに開業資金はフリーの翻訳家やプログラマより要りますけれどね、仕事できる環境を整えて、そう名乗ってしまえばなれちゃうんです。

もちろん食うに困る時期もあるでしょうし、にっちもさっちもいかなくなってお店を畳むしかなくなる人も出るでしょう。だけど、それは独立して、フリーでやっていく人みんなが向き合う問題なわけで、バーテンダーだからどうこうってことはありません。修行経験があればそのリスクが多少少なくなるというだけで、リスクが消え去ることはありえないんです。

バーテンダーとして活動できる時間を削ってでも修行をしてリスクを減らすか、リスク覚悟で最初からバーテンダーの職に挑むか。修行といったって、バーテンダーの修行はバーでしなければならないだなんて誰が決めたわけでもありません。サラリーマンをしながら人あしらいを学んでいくのだって立派な修行です。

さて、どうしましょうね?

(by Cha.)

Permalink | 2005/08/15 09:00


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