カクテルの「アラスカ」について、私の知っているバーテンダー氏は、「大抵のカクテルブックにはシェイクして作る、と書いてあるけれど、ステアするほうが二つの材料の持ち味が生かせて美味しいと思う」と主張しています。シェイクとステア、どう違ってくるというのでしょうか?ちなみに私はシェイクのアラスカしか飲んだ事がありませんが、ジンの味がした後にシャリュトリューズがふわっと香って、大変美味しいカクテルだと思いました。ステアのアラスカも飲んでから発するべき質問かもしれませんが、先走ってしまいました。すみません。
(by 酔っぱらいのL)
端的に言うと、シェイクした方は多少味が丸く(悪く言えば水っぽく、よく言えば飲みやすく)なりますし、ステアすると(日本人がイメージするところの)マティーニよろしく鋭角的で、夾雑物のない感じになります。
どちらが美味しいかという話になると個々人の好き嫌いもありますからやっかいですが、確かにアラスカの場合はシェイクしたからとてクリームや卵が入ったカクテルのときほど泡持ちがよいわけでもありませんから、ステアで角を残した方が、と言う方の気持ちもわかりますし、その方がよろしければそうなさればよいと思います。
というか、ぼく自身、もし東京(以南・以西)のお客様に出すのであればステアにすると思うんですよ。だって、わざわざ他ならぬアラスカを頼む方にですよ、度数を下げる必要なんてあるとは思えませんもの。
ただ、それとはまったく別の次元で、ぼくは、アラスカくらいはシェイクでつくりたいんですよね。だって、シェイクとステアと、どちらが寒さを演出できるかといえば、やっぱりシェイクの方ですもの。冬になっても流氷の浮かばないオホーツク海なんてナンボのもんじゃいと思うのと同様、氷の浮かないアラスカなんて、と思っちゃうのですもの。
北海道の仲間たちとのつきあいはほとんど切れてしまっているとはいっても、やっぱりぼくは道産子ですから、寒暖の基準は東京に来て十年以上たった今でもやっぱり北のものですし、その基準でも寒いところの名前がついたカクテルに、おいしいけれども温度はやや高くなる手法は、(特に結果に大差がないなら)使いたくないなあと思います。
だから、失敗する可能性は高いにしても、ぼくは、アラスカはシェイク(か、手を抜いてオン・ザ・ロック)でつくりますよ。特に、うちの場合、主たる飲み手はぼくですからね(笑)
(by Cha.)
さて、先日、ステア派のバーテンダー氏のアラスカを飲みましたので、私の感想など少々ご報告をば…。
確かにシェイクのほうが冷たさの印象は強いですね。そして、冷たい分飲みやすいということもあると思います。(まあ、飲みやすいといってもストレートのジンとシャリュトリューズなわけだから、私はちびちびとしか飲めないんですが。)
ステアのアラスカも充分冷たいんですが、シェイクのアラスカと比べてしまうと、ちょっと重いな、と感じます。あと、ステアだとカクテルの色がクリアですよね。(私が飲んだのはグリーン・アラスカだったので、薄い緑色がとてもきれいでした。)
でも、シェイクして作った時の、冬の荒海みたいなスモーキーな色合いのほうが、”アラスカ”の名前にはふさわしいでしょうか…。
とりあえず、ステア派のバーテンダー氏に注文する時はステアで、シェイク派の人にはシェイクで作ってもらって、どちらのアラスカも楽しむことにします。
(by 酔っぱらいのL)