Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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ノンアルコールのもの(例えばシンデレラなど)を作るとき、シェイクをしてグラスに注ぐと、いくら正しく計量しても予想以下の容量になってしまいます。シェイカーを開けて中の氷を見てみると氷の周りでジュースが凍ってしまい、量が減っているみたいなのですが・・・他のシェイク物ではそのようなことは起こらない(というか、むしろ氷が溶けて量が若干増える)のですがノンアルコールのシェイク物についてだけなのです。どうしたらいいのでしょうか?

(by アルスタ)

結論から言うと、どうしようもありません。要は冷やしすぎということですので、もう少し冷やすのを控えるか、そういうものだと思って諦めてください。

今回出す本の方ではもう少し詳しく書いたのですが、ごく簡単に説明すると、ジュースが凍ってしまうのは、お酒をはじめとする氷点降下を起こす物質が足りないからです。

小難しい理屈は抜きにするなら、フローズンカクテルを例にとればわかりやすいでしょう。これはオンライン版の講座にも書いたことですが、お酒を入れないで、水やジュースだけを氷と一緒にブレンダーにかけてみてください。あっと言う間に凍ってしまいますよね。ところが、そこにほんの少量でもお酒を垂らすと、液状化する。その逆ということです。

だから、対策としては、そんな凍りつくまでシェイクしないか、そんなものだと思っていつもより心持ちジュースの量を増やすか、なのですが。

ちょいと考えてみましょう。確かにジュースというのは混じりづらいと言えば混じりづらい素材ではありますし、泡持ちもするのでシェイクのしがいもあるわけですが、ジュースが一番おいしく飲める温度というのはどのくらいのものなのか。

歯が痛くなるほど冷えたオレンジジュースって、おいしいですか? オレンジが持つ本来のふくよかさが消えて、すっぱいだけの飲み物になりませんか?

冷たさという刺激は、辛さという刺激や、砂糖の甘さと同じく、ある意味では百難を隠してしまう万能調味料ですので、乱用したくなる気持ちもよくわかるのですが、実はノンアルコールのシェイクカクテルって、たいていは常温のままシェイクしたあとで氷をひとつふたつ落とすくらいの方がおいしく飲めるんじゃないかしら。

もちろん果物の酸味ってぬるすぎてもボケますので、ある程度冷やすことは必要ですが、それも程度問題で、凍りつくほど冷やすのはやっぱり行き過ぎだと思います。

まあ、「なにがどうでも冷たいことはいいことだ」式の考え方が蔓延している当今のバー事情ではぬるめに調製するのも勇気の要ることでしょうが、少なくともぼくが自分や子供たちのためにノンアルコールの飲み物をつくるときは冷やしすぎないよう気を付けています(お腹を壊されてもかないませんしね)。

(by Cha.)

Permalink | 2005/08/15 09:00


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