Charlie's Cocktail BAR

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バーテンダーの、仕事をしたくて探しているけど、なかなか見つからなくて・・・未経験で、34歳とゆうのが無理なのでしょうか?それに、このまま仕事を探していくか、スクールにいった方がいいのか、迷ってます。

(by スナフキン)

無理ということはないでしょうけれど、微妙な年齢でしょうね。

率直に言うと、そのくらいの年齢になったらもう未経験の分野、しかも少数精鋭の技術職の分野で人に雇ってもらおうなんて甘い考えは抱かない方がよいと思います。

やりたかったら自分でお店を開く。そのリスクを負えないなら、潔く諦める。

スクールに行けば多少有利な条件で仕事を探せるとは思いますけれど、バー業界の場合、そのくらいの年齢になったらもう店長クラスということが多いですから、それに見合うだけの実力がないと結局「賃金体系にあわない」とか「自分より年上の人を指導するのはどうも」とかいう理由で弾かれると思いますよ。

ただ、バーテンダーの場合、味が出るというか、お客さんに安心感を与えられるようになるのは、ある程度人生経験を積んだあと、四十歳くらいからとも言われていますから、本気でするつもりがあるなら、これから資金を貯めて、勉強を重ねていけば案外ちょうどよいのかも。

なんにせよ、その年齢ならどんなに少なく見積もっても四、五年の社会人経験はあるでしょうから、転職するならそれを無駄にしないような形でしたいものですね。

(by Cha.)

同じような質問をいただきましたので補足しておきますと、三十代で未経験の分野に転職を考えるなら、せめて四、五年、願わくば四十を過ぎるくらいまでは、その夢を大事にかかえたまま、いまの仕事を続けた方がよいとは思います。

もちろん自分の専門分野でステップアップを目指すというなら躊躇することなく転職すればよいと思うのですが、一般にサラリーマンの三十代って二十代の下積みを終えてようやく自由に仕事をさせてもらえるようになる時期でしょう? 金銭的にも多少の余裕ができて、好きなことのためにお金を使えるようになり始めますし(結婚して子供ができたりしなければ、ですが)、身を縛るほどの大型ローンもまだ組んでいないはず。最初から転職を目標にして貯蓄に励めば、四十の声を聞く頃には開業資金くらい貯まるでしょうし、仕事の上でも、対人関係やら企業人としての金銭感覚やら、ずいぶん身に付くんじゃないかしら?

もちろん私的に五年なり十年なり勉強を続ければ当然それなりにお酒や料理のことにも詳しくなれますし、お店の候補地やら取り引きしたい業者さんやらの検討もできます。企業のエキスパートとして十年、十五年分の積み重ねはありますから、少なくとも同業の人となら自分より年上の方とでもそれなりに突っ込んだ会話もかわせるでしょうし、自分が家族を持つかどうかはともかくとして、周囲の家庭持ちの話だっていろいろ聞く機会はあるでしょう。早い人ならそろそろ(次世代のお客さんになってくれるかもしれない)子供の受験がどうこう言い出す頃ですし、親の介護の話題なんかにもかなりの共感を持てるでしょうから、ひょんな話を振られて困ることもありますまい。

実際に身のまわりを確認してみればお分かりでしょうが、飲食業界というのはかなり出入りの激しい業界で、開業後五年持つお店なんてほんの一握りでしかありません。たいていは「お店を持ちたい」「独立したい」という夢ばかり追いかけてろくな準備もせずに見切り発車してしまうからなのですが、最悪五年後にお店を畳まないといけないはめに陥ったとして、(いやなことを言うようで心苦しいのですが)三十五の友人と、四十五の友人と、どちらが頼りになるかしら、なんて観点もあるわけです。

ぼくがこのサイトを始めたころ、カクテルを扱うサイトって二百や三百の単位であったと記憶しますが、いまも一定のテンションを保って続けている方ってほんの一握りです。いま「バーテンダーになりたい」と夢を語るみなさんだって、種々の事情でサイトを閉じたり、放置したりしている方と同じく、五年もたたずに情熱が冷めてしまう可能性、ないとは言えないでしょう?

もちろん実際にその仕事についてしまえば、泣き言を言っている場合ではなく、日々なんとかして暮らしていかなければならなくなるのですから、知恵を絞ってお店を潰さずにすむよう努力されるとは思いますけれどね、いろいろなことがあって辛くなったとき、「でもあのとき五年も(十年も、十五年も)頑張ってきたじゃないの」と言える(あるいは言ってもらえる)何かを持っているかどうかって、大きいですよ――というのは、ぼくの実感。

最終的にバーテンダーへの道を踏み出すにせよ、そうでないにせよ、「この気持ちは一時の気の迷いなんかじゃないんです」と胸をはって証拠を示せるようになるまで、我慢してみてもいいんじゃないかしら。ぼくも、みなさんの周囲の方も、あるいはいずれ取引が生じるであろう銀行の融資査定係の方も、そういう言葉や証拠をこそ待っているのですから。

(by Cha.)

Permalink | 2005/08/15 09:00


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