このところ故あって居酒屋の店番をしていたもので、なかなかウチでは飲めずにいました。
早番をあがり、遅番のおかみさんに「飲んでいきなよ」と誘われるのを断って、それまで自分の前で楽しく?飲んでおられた常連さんの合間を縫い縫い帰るのはなかなか気力のいることで、ちょいと一杯とやっているうちに帰りそびれて、翌朝気がついたら二日酔い――。
中にはそんな日も、まあ、何日かはあったわけです。
久しぶりに実感しましたが、外で飲んだ翌朝は、ウチで(カクテルなどつくりながら)飲み過ぎた朝よりも二日酔いがしんどく感じます。
なんというか、外で飲んだ日には、もうひとつ二日酔いが残るのですね。
ぼくが吸わないせいかもしれませんけれど、二日酔いの朝、皮膚にしみついたタバコの臭いは、体内にまだかなり残っているはずの酒臭さよりも、ぼくを深く落ち込ませます。
酒を飲みながら吸うタバコはうまい、という言葉も耳にはしますが、二日酔いの朝に無理矢理かがされるヤニの臭いは、吐き気をもよおす悪臭にすぎません。
喫煙権だの嫌煙権だのと、つまらないことを言う気はありませんけれど、それでも銭湯通いで好きな時間に風呂を浴びることのできないぼくとしては「こいつぁ拷問だぞう」と悪態のひとつもつきたくなるわけで。
動くに動けないものだから、飲み屋だってタバコの持ち込み料を取るべきではないのだろうかなどと、ふらつく頭で考えるのですよ。
もちろん場所にもよりますが、酒や食料は、勝手に持ち込んだらそれなりの料金をとられても仕方がないことになっているのに、タバコだけは持ち込み自由、それどころか、持ち込んだものの始末もしないで、吸い殻からこぼした灰から、そのままにして帰って当たり前という顔。
本当はこれ、水洗トイレで水を流さないのと同じような行為であると思うのですがね。
二日酔いにならなかった日はそんなにつらくも思わないので、ただの責任転嫁という気もしなくはないですが、図らずも二日酔いになってしまったときには――本当にかなわんと思うので――事業用のゴミも有料になったことだし、ちょいと本気で検討してくれないかしらと、分の悪い空想をしているのです。
あとは、ボックス席を公開したのと、黒板の作業リストに一件追加しました。