Charlie's Cocktail BAR

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ゴールデンウイーク最終日、家族サービスというほどのことではありませんけれど、子供の日だからということで昨日は電車で一駅の魚屋に子連れで出ばり、尾頭付き(というか一尾まんま)のタイを買い(子供の笑顔は偉大なり。おやっさん、まけてくれてありがとう)、ついでに買ったアジを干物にしてから、柏餅をつくって食わせ(忙しかったもので餡のつくり置きはかみさんに任せたのですが、全体的に過去につくったものより上出来でした)、家族ともども行きつけのお風呂屋さんで菖蒲湯に浸かり、シメは当然タイの塩焼き、大人はこれにありあわせの日本酒(萬歳楽)を飲んで、まあ平穏無事に過ぎていきました。

ということを、なんで書いたかと言えば、これはもう単に家族サービスをしたかとお客さんに訊ねられてしまったから(まあ、突貫工事モードなんて書いていたくらいですから危ぶまれても当然でしょう)。本当に書こうと思ったことは別にありまして。

五月五日、端午の節句というか、子供の日は、祝日です。
三月三日、桃の節句というか、雛祭りの日は、祝日ではありません。
これは、男女差別だ、三月三日も祝日にせよ、という意見があります。

昔のことはいざ知らず、字面の通り、祝日とされている五月五日はあくまで「子供」の日です。「男の子」の日とは書いていません。
実家では飾りっぱなしだったものでぼくにとってはどうも影の薄い五月人形は確かに武者姿ですし、菖蒲湯の習慣も「尚武」に通じるところから起こったものとは言われていますが、今時の鯉のぼりであればお母さん鯉もあれば赤のひごいも青のひごいもついていますし、ゴールデンウイークなるものに組み込まれて、家族サービスを受けるのは男の子でも女の子でも同じのはず。

だいたい子供というのは、ドイツ語などやった方は覚えてらっしゃるでしょうが中性的なものでして(英語でも赤ん坊はitで受けますね)、ある程度大きくなるまでは男も女もたいして差がない。その気になって見ればもちろん違うのですけれど、たとえば姿格好をまったく同じにした子供を何人か集めたとき、それぞれ男女の別がわかるかと言えば、いささかあやしい(本当は子供なんて取引に使う「モノ」だったから中性なのだという話もあるのですが、それはややこしくなるのでおいておきましょう)。

もちろん雛祭りの方も、「女の子」の日とは書いていません。が、本来は男の子のものであった端午の節句が「子供」の日と中性化されてしまったのに比べると、雛祭りはまだ純粋に「女の子」の日としての性格を強く残しているように思います。
雛あられや桜餅くらいは学校給食などで男女問わず配られるでしょうが、祭りの中心である(五月人形などよりずっと立派な)雛人形はやはり女の子のもの。桃の花といい赤飯(というのは、もしかしてすごくローカル?)といい、赤々していて、昔「男の子」だったぼくには到底近寄りがたいものに感じられました。

ということは、女の子は五月五日も三月三日も楽しめるけれど、男の子は五月五日しか楽しめない。それを男の子の側からどうこう言うのはみったくないとは思いますけれど、あえて女の子の側が男女差別だなどと野暮を言うなら、確かにこれは男女差別だから、三月三日も(雛祭りの名を消した)祝日として中性化すべきだよななどと、三月三日にやはり自前の桜餅を食っていたぼくは、五月五日に嬉々として柏餅を食うかみさんを横目に見ながら、よしなしごとを思ったのでした。

ゴールデンウイークも明けたのでご挨拶を少々変更。

Permalink | 1999/05/06 09:00


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