たまにはお酒というか、バーにまつわる話も書きましょう。
先日、日付がそろそろ変わろうかという時間になって飲みに出ました。もうひと仕事しようかなとも思ったのですが、梅雨のことを思い出したら急にジン・リッキーが飲みたくなりまして。
これくらいウチでつくればよさそうなものなのですが、あいにくライムを切らしていたので散歩ついでに外に出た、と。
商店街をぶらぶらしながらどこに行こうかなと考えているうちに、馴染みの飲み屋のおかみさんが帰るところに出くわし、ちょいと立ち話。
今度また飲みましょうねと言って別れたはよいものの、これじゃ先に行っても仕方ないかと思い返して、戸が開いていた近場のバーに潜り込みました。
閉店にはもう少し間があったようですが、客はぼくひとり。カウンターの中には三年来勤めていたという(ただし先日はじめて会った)妙齢の女性バーテンダーがひとり。なんだか今日は街が静かですねえという話をしながら、ぼくは考えていた通りにジン・リッキーを飲み――あえて言わなかったのですが、氷は邪魔なんですってばさ――干したところで彼女「次、おつくりしましょうか?」
まいったなあ、わんこカクテルだよ、と内心思いながら、メニューをもらい、検討しているふりをしながら時間をかせいで(といってもせいぜい二、三分)、なんということもなくペルツォフカでブラディ・シーザーをつくってもらい、やがてそれも干したら案の定「次、おつくりしましょうか?」
これはつきあいきれんと思って逃げたのですが――
もしアルバイトでバーテンダーをなさっている方、あるいはパーティーでホスト役をしようとしている方がいらしたら、ぼくからひとつお願いがあります(特にあまりお酒に強くない方)。
いつ、どれくらいお酒を飲むかは客の側が決めること。自分が酒を楽しむために存在する場にいることを忘れているようなお客さんにそれとなく次の注文をうながすのは当然のことですが、いくらヒマでも(いや、ヒマだからこそ)グラスが空になったくらいでいちいち声をかけんでくださいね。バーテンダー/ホスト役に言われるまでもなく、客は自分のグラスが空になったことくらいわかっているものですから。
ついでながら、ぼくがその後口直しをしに行ったのは言うまでもありません。