Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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飲み屋では、政治と宗教と女の話をしてはならない――

誰しもそんな話を一度は耳にしたことがあるんじゃないかと思うのですが、これ、ちょっと違うんじゃないの? という気がしてなりません。

確かに、カウンターの中に入っている人が政治や宗教、女性の話をしてはいただけません。自分から持ちかけるというのは論外ですし、問いかけられても答えるべきものではありません。暗黙の了解をやぶって問いかけた人をそれとなく諭すことも必要と思います。

でもね、こと女性談義は別格なのでわきにおきますが、お客同士の会話の中で、政治の話も宗教の話もできないだなんて、お酒を許された大人として、情けないことだと思うのですよ。

少なくともカウンターの中に入っている人がしっかりしているところなら、飲み屋というのは中立地帯。中立だからこそ、喧嘩は御法度。喧嘩するなら表でやってくれ――これが唯一の決まりみたいなものであって、喧嘩さえしないのであれば政治や宗教の話、大いに結構。というより、それこそが本来的な飲み屋の話題だったはず。

もちろんこの手の話題はお互いに譲れない一線というのがあるものですから、相手を言い負かそうとか、相手を自分の側に引きずり込もうなんて考えでは喧嘩になること必定ですけれど、そんなときのためにこそカウンターの中に絶対中立の人がいるわけですし、年季の入った飲み手がいるわけで。

別にいつでも政治談義や宗教談義をしていなければならないなんて言うつもりはありません。でも、したり顔で例の一言を絶対視した発言をされると、気になってしょうがないのですよ。じゃあ、あなたはどこで自分の信じる意見を戦わせるのですか、いつでもしらふで、お互いに深く傷つけあうことを覚悟で議論するのですか、それとももう、自分の中に閉じこもって出てこないつもりなのですかって。

まあ、ウチみたいな仮想酒場の場合ほとんどのみなさんがしらふで来店されるでしょうから「政治と宗教と女の話をしてはならない」と言い切ってしまってもよいのだろうと思ってはいます。

でも、これはあくまでカウンターの中にいる人のためのタブーなのだということ、余計なお節介かもしれませんけれど、世のおじさまがたにはもっと意識していただきたいなと思います。

いまどきの若いモンは、なんて言い捨てるのは簡単ですけれど、いまどきの若いモンを(それとなく)誘導してやりもしないで「問題意識が足りない」だなんて、おじさまがたの怠慢でもあるのですから。

若いモンは直情径行で、教え方も、教えられ方もヘタクソですけれど、そこを、うまいことなだめすかしながら導いてやるのが年の功というもの。

それを、喧嘩腰でやりこめてみたり、たじたじになって逃げを打っては、大人げないというものでしょう。

自分は若いから、なんて笑っているあなたもそうですよ。ここでお酒を飲んでいるからには、少なくとも自分よりひとまわりもふたまわりも年下の人間がいるということ、忘れないように。あなたにだって、教えてあげられることはたくさんあるのと違いますか?

――ということを、伝えよう伝えようと思ってはや数ヶ月。いつかはお目に触れるだろうと信じて、あのとき書かなかった感想を載せておきました。お心当たりのみなさまにも、そうでないみなさまにも、うまく気持ちが伝わるとよいのですけれど。

それはそうと、久しぶりにはばかりに投稿をいただいたので一題追加。
ご挨拶を変更。

Permalink | 1999/11/15 09:00


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