Charlie's Cocktail BAR

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アルディラのところにコメントを残してくださったK子さんへ。

確かにアルディラというイタリア語には「死後の世界」という意味もなくはないのですが、ことこのカクテルに限って言えば、「おもて」の意味はまったく違います。

と断言してしまうのは、このカクテルが、『カクテルの贈り物』(1996年)の巻末索引に明記されている通り、その著者中村健二氏のオリジナルだから。

氏はその二冊のカクテル本の中で、その語を「すべてを越えて」の意味で使っていると解説してくれているんですね(^^;)

まあ、本来はアル・ディ・ラ al di la(最後の a にはアクセントがつきます)と分けてつづる、「(〜の)向こうに」という意味の熟語なんですが、「すべてを」と意訳されているのは、同名の、少なくとも一昔前まではかなり有名だった(全世界で百万枚以上も売ったらしい)カンツォーネのためでしょう。

この歌、いろいろな方が歌っているようで、邦訳まであるくらいですが(本家は「ミスター・アル・ディ・ラ」とまで呼ばれたエミリオ・ペリコーリ)、1961年にイタリアのサンレモ音楽祭で第一位を獲得した翌年、『恋愛専科(Rome Adventure)』というアメリカの青春映画の挿入歌(実際に見たわけではないのですが、テーマソングではないはず)に使われて一躍有名になったという甘〜いラブソングで、「こんなクサいセリフを自分が言うことになるなんて思いもしなかったよ」なんてイントロのあとに、「アル・ディ・ラ(〜の向こうに)……チ・セイ・トゥ(君がいる)」というフレーズが繰り返されます。その「向こうに」の中身が、たとえば「この上なく深い海」だったり、「世界の果て」だったり、「人生」だったりするのですが、その辺はみなさん映画なりカンツォーネ集なりで実際にお確かめください、ということで。

ただ、なにせ四十年前の曲ですので、最近のカンツォーネ集からは外れることの方が多いようです。

カクテルのお味の方は……そうですねえ、これはフランジェリコというヘーゼルナッツのリキュールを使うという大前提がまずあって、それからできたカクテルだと予想されますので、こんなものかなあとも思いましたが、ぼくなら1tsp入っているレモンジュースを省くでしょうね。独特のえぐみが消えてずっとすっきりしたカクテルになりますから。

今日のところはレモンジュースを省く実験しかしませんでしたが、レシピはホワイト・ラム+フランジェリコ+ブルー・キュラソー(+レモンジュース)です。機会があったらぜひお試しください。

『五本で〜』は、週末に仕事が入ったこともあって、もう少し時間がかかりそうです。今月中にはもう一、二話載せたいと思っていますが、予定は未定。気長にお待ちくださいませ。

Permalink | 2001/10/26 09:00


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