Charlie's Cocktail BAR

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前回、前々回と、面白みも何もないよしなしごとを載せていることに罪悪感のようなものは感じていたのですが、肝腎の更新ネタがなかなかまとまりませんで。

『五本で〜』の続き、一応アップしましたが、はっきり言って書きかけもいいところ。思いのほか長くなってしまって構成を組み直したのが原因なのですが(だから、実は第五話?になるはずの原稿はほぼ書き上がっていたりします)、とにかく近日中にはなんとか一杯作り終えるところまでたどり着きたいと思っていますので、今日のところは見て見ぬ振りをしておいてくださいませ(^^;)

それはさておき、どなたかわかりませんがグリューワイン(グリューヴァイン Gluehwein)をお探しの方へ。これが英語でいうホット・ワイン(より正確にはマルド・ワイン mulled wine)、フランス語ならヴァン・ショー vin chaud という、要するにお燗したワインの一種だというのはご存知だったようですので、あまり付け加えるべきこともないのですが、一般的には赤ワインに糖分(砂糖でも蜂蜜でも可)とスパイス(シナモンやクローブが代表的)、場合によってはオレンジなどの果物やブランデー、卵黄の類まで加えて、とろ火でゆっくり温めたもののことを指します。

そもそもは寒い地方で暖をとるために飲まれていたというより、出来の悪いワイン、飲み残しておいしくなくなったワインをおいしく飲むための知恵だったようですが、いずれにしても元のワインの濃さや劣化の程度によって補う糖分/スパイスの分量は変わってきますので、統一的なレシピは期待するだけ野暮というもの。

いや、より正確に言えば、カクテルブックにはそれなりの分量が書かれていますし、地元でワインを生産している地域に行けば、その地域の代表的なワインの濃さにあわせたレシピが存在しているだろうことも疑いないんですけれどね。

料理と同じく、おいしくつくりたかったら、途中で何度か味見すること。そして、アルコール飲料として飲みたかったら、ぐらぐら沸騰させないよう注意すること。ざらつきが気になるようなら、鍋から注ぐときに茶こしやペーパーフィルターを通すこと。

まあ、ドイツ語風にグリューヴァインと呼んでも、ドイツ語圏のワインにこだわる必要はないと思いますよ。ドイツでも近年は赤ワインの生産量が増えていますが、日本にどれだけ入ってきているかは謎ですし、こういう言い方をするのもナンですが、グリューヴァインをつくるのにわざわざ地域の名を冠した赤ワインを用意するのはその地域の生産者に対して失礼な気もしますので。

基本的には残り物、あるいは「赤ワイン」「白ワイン」としか呼びようのない安物をおいしく飲むための方便だと思っておいてください。

ちなみに、キングズレー・エイミスもその『酒について』という著書の中でボヤいていますが、オックスフォードのワイン大事典いわく「おいしいマルド・ワイン(≒グリューヴァイン)をつくるより、熱すぎず冷めすぎずの器を見つける方がはるかに難しい」そうな。

手元に開けかけのワインがないのがつくづく残念なことです。

Permalink | 2001/10/16 09:00


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