3Sさんへ。京都のシャーリー・テンプルのレシピが市販のカクテルブックに書いているのと違う件ですが、うちからもはしごをかけているVICTORさんが以前同業の方に確認のうえで紹介してくださったところによれば、これは大阪の丸ビルにあるディスコ「マハラジャ」のチーフバーテンダーだった方がノンアルコールのシャーリー・テンプルが存在することを知らずに「オリジナル」としてつくったものが流行るようになったものだそうで、京都に限らず、関西圏では比較的知れた話のようです。レシピも、本家?は「カシス+グレープフルーツジュース+トニック・ウォーター」というカシス・スプモーニ的なものだそうですが、「カシス+オレンジジュース+ソーダ」というバリエーションもあるとか。時期的なことは未確認ですが、四国にはほとんど同じコンセプトのマダム・ロゼ/マダム・ロシャスというカクテルが広まっていることを思えば、カシスを始めとするベリー系リキュールが流行ったときに自然発生したのがたまたまメジャーどころの名前とぶつかってしまったと考えるのが妥当かと思います。
で、こういうことが本当にありうるかという話ですが、まあ、ご覧の通りと言うしかないですね(^^;) ここまで間の悪い例は珍しいかもしれませんが、たとえば有名どころでは「フロリダ」というカクテルにノンアルコール版とアルコール版がありますし(ここに出ている参考文献の中では「リキュール・スピリッツでひけるカクテルBOOK300」がアルコール版を紹介しています)、アルコール入りのカクテルの名前と中身が一致しないだなんて日常茶飯事と言ってもよいかもしれません。地域によって、という例では、一年前にとりあげた「レゲエ・パンチ」のことが思い出されますし、地域というのとは違いますが、前回取り上げた「ショットガン」のように、メーリングリストや掲示板で話題になったカクテルがそのメンバーの間に一気に広がるというのも珍しいことではないでしょう。
まあ、『五本で〜』にも書いた通り、カクテルの名前というのは基本的に「仲間うちのための隠語」でしかありませんから、世間様がどう言おうと、その仲間うちで通じていればそれでよいわけですが。
車を運転しなければならないからとか肝臓に障害が出たからとかいう理由でノンアルコールを頼んだつもりでいたら知らずにアルコール入りを飲まされていただなんて、シャレで済まないことになる可能性もあるわけですから、カウンターのどちら側にいるかによらず、気になるときには一言レシピを確認するくらいのことはしたいものですね。
ともあれ、せっかくの機会なのではばかりにぼくなりのノンアルコール・カクテルの頼み方をまとめておきます。そろそろお酒を飲む機会も増える時期ですし、結構興味のある方も多いようですので、みなさんなりの逃げ方があったらぜひ教えてくださいませ。
厚木店?
ある日の実験模様
シャーリー・テンプル
ショットガンとテキーラ・ポッパー
モスコミュールとジンジャービア
ボジョレー・ヌーヴォー
ハーメルンの笛吹き男
『五本で〜』更新
『五本で〜』更新
カンパリの原材料
ゴールドラムを使って