「ジンを 1/3、アップルリキュールを 1/3、ピーチリキュールを 1/6、ライムジュースを 1/6、ブルーキュラソーを 1tsp というカクテルはどんなものか」とおたずねの彩子さんへ。
「未成年で飲酒できないので」(笑)とお書きになっていたわりにとても具体的なレシピがあがってきたのはたぶん『カクテルこだわりの178種』あたりをご覧になったからだと思いますので、それに金箔を加えてシェイクしたカクテルの名前が「フローラ・オブ・ゴールド」であることや、それが1988年NBA全国技能コンテストで優勝をさらった作品であること、その作者氏が宇都宮の小川信行氏であること、あるいはそれが緑色をしていて、一般には甘口とされていることあたりまではご存知ですよね。
以下はぼくが家であれこれ実験してみた結果の話ですから実際に小川氏がどのようにおつくりになっているかはわかりませんが、少なくともアップル・リキュールとピーチ・リキュールにデカイパー社の製品を使って、ピーチリキュールとライムジュースをレシピより少し控えめにすれば──ぼくなら3/8、3/8、1/8、1/8くらいの割合でまとめます──青リンゴ、それも出回り始めたばかりのすっぱいのではなく、少し熟れて甘くなってきたそれを思わせるお酒になります。確かに甘口といえば甘口と言えなくもありませんが、べたつくような甘さではなく、するする飲める甘さですね。使うジンの度数にもよりますがだいたい25度前後でまとまるはずですから、居酒屋やカラオケボックスで出されるお酒よりは強めですが、正式につくれば金箔が舞いますから見た目も華やかですし、それこそ成人式の日にでも試してみてくださいませ。
ついでながら、他のお店でもアップル・リキュールさえ置いてあれば似たようなものはつくれると思いますが、「フローラ・オブ・ゴールド」という名前からして金箔が舞わないのはどうかと思いますので、レシピを伝える/利用するときにはお気をつけをば。
いや、純粋に英語として考えると、フローラ・オブ・ゴールド Flora of Gold というのは「黄金の植物相」とか「黄金でできたフローラ(人名/神名/マーガリンの商標名)」、果ては「金の菌」とかいう怪しい名前になっちゃうんじゃないかと思うんですけれどね(笑) そこは和製英語のあやであって、氏が狙っていたのは「金の花」とか「金の華」という意味でしょうから。
それからサヴォイホテルのバーで出ているモネというカクテルのことをおたずねの神吉さんへ。少なくとも手元にある1994年版のサヴォイ本には載っていませんでしたし、『カクテル大事典』にも掲載はないのですが、サヴォイの最新(1999年)版がどうかはまだ確かめていません。ダメもとでホテルにメールは送ってありますが、まずはさっき発注をかけた1999年本が届くまでしばしお待ちくださいませ。
もちろんみなさんの中で何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら下の伝言板に一筆残していただけるととても助かります。
酷酔夢譚
モネ・カクテル(続)
レシピの読み方
キュンメル
「メスキート」メロウド
ロイヤル・ウェディング
モネ・カクテル(続)
パッソア・ブルシューター
フローラ・オブ・ゴールド
モネ・カクテル
『五本で〜』更新
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ウイルスにご用心
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