プール・サイドというカクテルのつくり方をおたずねのYMさんへ。例によって本棚に載せている情報源のほか、『世界のカクテル大事典』(下)にもレシピが載っているのですが、それぞれにレシピが異なりますし、「青い色のカクテル」と言われてもプール・サイドと名の付くようなカクテルで青くないカクテルを想定するのも難しい話ですから、お求めのものとは違うレシピである可能性も高いということはあらかじめご承知おきくださいませ(極端な話、プール・バーで飲むカクテル一般のことを「プール・サイド・カクテル」と称することもあるのですから)。
で、その二つのカクテルですが、それぞれ何杯か試してみました。一方の『カクテル大事典』版は高山グリーン・ホテルのオリジナル・カクテルだそうですが、ホワイト・ラム、ブルー・キュラソー、クレーム・ド・バナーヌ、レモンジュースをシェイクというもの。もう一方の『カクテル・カタログ'96』版は、制作者名こそ大山武洋氏と書いてあるのですが、同じページに紹介のあるホテル・イーストに所属されている方なのかどうかまでは調べていません。こちらはウオッカ、グレープフルーツ・ジュース、ピーチツリー、ブルー・キュラソーをシェイクというもの。
前者は、何と申しましょうか、コンビニなどで「ソーダ味」と称して売られている青いアイスキャンディがありますね? あの味です。色は濃いめで、ほのかにバナナが香るあたり、プール・サイドというよりは南の島の大王気分ですけれど(^^;)、基本的にはレシピ通りにラムとブルー・キュラソーは等量(でも、ラムは心持ち多めにした方がよいような)、バナナ・リキュールはそれよりやや少な目で、レモンジュースはその半分ほど――くらいが一番まとまるようですね。
今回の実験では入手の都合でバナナ・リキュールに某国産大手メーカーの製菓用品を使ったのですが、これは比較的糖度の低いものでしたから、本当に「クレーム・ド」のつく製品らしい製品を使うときにはもっと抑えめにした方がよいと思います。
後者は、グレープフルーツの酸味(とたぶん苦味)が鍵を握る模様。今回たまたま実験用に用意したサンキストのジュースではどうやっても酸味が足りないらしく、ピーチツリーの味がまとまらずにしばらく困っていたのですが、レモンジュースを二割くらい補ってみたらきれいにまとまりましたから。もともとレシピではフレッシュ指定なのでその通りにすればよかったのかもしれませんが、ともあれこちらはグレープフルーツジュースがメインで、ウオッカがそれより心持ち少な目、ピーチツリーがさらにその半分くらいで、着色用のブルー・キュラソーが少々。青というよりはうっすらと緑がかった水色になりますが、どちらがプール・サイドの名にふさわしいかはご自分でおつくりになってお確かめくださいませ。
それはそうと、連休の頭にはかれこれ十何度目かの二十六歳の誕生日を迎えました。自分の誕生日なのに妻子にせかされてケーキを――しかも二本も――焼かされたのには苦笑を禁じ得ませんでしたが、一年前の同じ日に亡くなった友人のことを悼みつつ、一年下だと思っていた学友が実は一日前に生まれていたのだということを知って親近感を強めたり。
このサイトは(というか、このサイトも)基本的に「待ち」の店なのですが、連絡しないからって忘れたわけじゃないのよと、誰にともなく言ってみたくなった連休でありました。
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