Charlie's Cocktail BAR

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年頭の予告通りはそれなりに更新しているのですが、こちらは間が空いちゃいましたね。

先日来いわゆるボンド・マティーニ――『カジノ・ロワイヤル』の中で彼がヴェスパーと名付けようとして名付けられなかったあのカクテル――の試飲やら調べ物やらを続けているのですが、「じゃがいもで作ったウォツカじゃなくて、穀物で作ったウォツカを使うと、もっとうまいんだぜ」(創元推理文庫・井上訳)というひとことに頭を悩ませておりまして。

いま日本に入ってきているものではロシアのルスカヤ(Russkaya)やポーランドのルクスソーヴァ(Luksusowa)という銘柄がじゃがいもからつくられているのですが、これらが四十年前のフランスで特に銘柄指定しなかったときに出てくるハウス・ウオッカだったとは考えづらいですから、The Vodka Companion に「ロシア国内で消費されるものの大部分はじゃがいもでつくられているが、輸出品は穀物でつくられている」と記されているストリチナヤが使われていたのだろうとまでは予想できるのですが。

その「東側」を代表するストリではなく、たとえば「西側」を代表するスミノフのようなウオッカを使った方がうまいと言っているのか、それとも単にどうしても雑味の残りやすいじゃがいもウオッカよりもクリアな味にしやすい穀物ウオッカの方がうまいと言っているのか。まさか当時フランスにはじゃがいも版、イギリスには穀物版を輸出していたということではありますまいが。

ダブルエージェントであったヴェスパーの彼女の立場や行く末を暗示する何かが隠れているのかもしれないんだがなあと思いつつ、なかなか満足のいく飲み物にならないレシピに地団駄を踏んでいます。

いや、スミノフを使うよりは(少なくともいまの穀物版の)ストリを使う方が、極端に冷やしすぎるよりはごくわずか暖めた方が(ただしそれでもできあがりで零下三、四度くらいの話ですよ)うまくいきやすいということくらいまでは書けそうなんですけれどね。日頃ゴードンを使わないせいもあるのか、ちょっとでもずれるとぼけた味になる気がして。

そうそう、キナ・リレのベルモット=リレ・ブランのことです。フランス語ですがオフィシャル・サイトもありますので興味のある方はどうぞ。

それからねぎまさん。「日本酒にコーラは激マズ」だったそうですが(笑)、レストランで五十人からのパーティーをするのであればパンチやサングリアのように事前にある程度つくっておいたものをスパークリングワイン/ソーダで割ると手軽ですし、華やかですよ。みなさんが着席されての場合あまり時間差があると最初に配膳された方のがおいしくなくなったりもしますから、お店の方とよく段取りを相談しておくとよいですね。

最後は業務連絡。二年以上更新のなかった Katapon さんのサイトが移転されていましたのではしごをかけ直しておきました。内容の方はまだ特に新しくはなっていないようですが、今後に期待ということで。

Permalink | 2002/05/17 09:00


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