Charlie's Cocktail BAR

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かれこれ二週間ほど続いた一人暮らしもようやくおしまい。結局するつもりでいたことの半分も消化できなかったのですが、これはまあ、子供の頃に書かされた「夏休みの予定」というものと一緒なのでしょう(^^;)

それはさておき、いただいていた質問にお返事しますと、まずはピンクグレープフルーツで簡単なカクテルをつくりたい「色々試してみたいが....」さんへ。こういうのはもう文字通りいろいろ試してみないと始まらないものなんですが、ごく定番でよいならスプモーニシー・ブリーズのように赤の混じるものに使うと、普通の(黄色い)グレープフルーツジュースを使うよりも深みのあるおいしいものができます。ただ、今回の実験に使ったリットルあたり六百円というピンクグレープフルーツジュース(非濃縮還元)と、比較用に用意したリットルあたり二百円のグレープフルーツジュース(濃縮還元)の差もあるのでしょうが、得てしてピンクグレープフルーツジュースは酸味が弱く感じられるため、同じ赤でもたとえばマダム・ロゼのようにグレープフルーツジュースの酸味を活かすカクテルの場合、それだけではイマイチの仕上がりになってしまうのでレモンジュース等々の酸味も加えた方がよいでしょう。

水っ腹になるまで何通りか(実際には×2なので十何通りか)試してみた限りで一番おいしいと思ったのは、カンパリのかわりにモニカというクランベリー・リキュールを使ったスプモーニ(もどき。モニカの瓶にはモニカ・スプモーニの名で出ています)。このモニカとはとても相性がよいらしく、トニックウォーターを加えない状態で飲んでもなかなかのものですね。機会があったらお試しあれ。

それからソリチュードのレシピをおたずねの松本さんへ。手元にはそれぞれまったく異なった三種類のレシピがあるのですが、いずれにしても身元まではっきりしたオリジナルものなので、そのお客様が求めておられたものがこの三種のいずれかであるかどうかさえわかりません。また、それぞれがいささか特殊な材料を要求していますので、お勤めのお店で再現できる保証もないのですが、順に並べますと、

(1) 『バー・ラジオのカクテルブック』には店主尾崎氏のオリジナルとして、ホワイト・ウイスキー1、ブルー・キュラソー1tsp、レモンジュース1tsp をステアというのが載っています。

ぼく自身は実地に試したことがありませんのでこの「ホワイト・ウイスキー」なるものがいったい何を指しているのか、確たることはわからないのですが(ぼくもラジオに行く機会があったら確認してみますが、みなさんからのレポートもお待ちしています)、写真の色味からするに、少なくとも色が薄いからとてカティ・サークで代用するわけにはいかないようですから(一応試してみましたがイマイチでした。まあ、これはキングズ・バレイの例を思えば当然でしょうね)、漫画『レモンハート』の第四巻に紹介されているマックギネスのホワイト・カナディアンや、より有名なところではジョージア・ムーンという、いずれも無色透明のウイスキーを使うのでしょう。

(2) 『カクテル・カタログ』には札幌グランドホテルのオリジナルとして、ドライ・ジン3/4、アウアーハン1/4、レモンジュース1tsp、ブルー・キュラソー2ドロップをシェイクというのが載っています。

アウアーハンないしアウアーハーン(Auerhahn、ドイツ語で「(雄の)大雷鳥」の意味)というのは数年前まで輸入されていた(ドッペル)コルン(ドイツのシュナップス)の代表銘柄のことなのですが、製造元のドールンカート社がつくっていた同名のジンが(ドッペル)コルン化してからは、一本化されてしまったのかどうか、少なくとも最近の『名酒事典』には出ていません。ぼく自身、ジン時代のドールンカートは未開封のを一本持っているのですが、コルンの在庫はないのでこれまた実験未了。

(3) 『カクテル・カタログ'98』には、1997年に日本ホテルバーメンズ協会(HBA)とジャーディンW&S社の共催で行われたカクテルコンペのモエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル部門の予選通過作品として、テイラー・ルビー・ポート20ml、チェリー・マニエ20mlをシェイクしてモエ適量で満たす(飾りとしてレモン・ピールを結んだものを浮かべています)というのが載っています(赤坂東急ホテル、堀内正人氏作)。

探せば他にも出てくるのかもしれませんが、とりあえず。

がじさんからサイドカーのリクエストもいただいているのですが、うかつにもブランデーを飲みきったあと補充していなかったようなのでしばしお待ちをば。おまけの疑問にだけレスしておきますと、このカクテルは知名度が低いのではなく、現代風でないからという理由で往年の人気を失っただけです。それが証拠に巷のカクテル本でこのカクテルを載せていないものはほとんどありませんし、多くの本に、ホワイト・レディやマルガリータは「サイドカーの」バリエーションであると書いてあります。ただ、知っているのと日頃口にするのとはまったくの別問題で、ぼく自身のあやしい記憶でも、自宅では何度となくつくっていますが、外でサイドカーを飲んだ記憶はありませんし、この先もよほど興が乗らない限り頼まないんじゃないかという気はします(^^;)――わかりませんけれどね。ぼくはときどき「××づくし」とか言って最初から最後まで特定のベースにこだわった飲み方をすることがありますし、そこでなんらかのきっかけがあって「ブランデーづくし」をすることにしたら、間違いなく組み込まれるであろうカクテルですから。

Permalink | 2002/07/09 09:00


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