先だってより調べている謎にケリをつけようと、十数年ぶりに大阪へ。といっても、正味三時間ほどの滞在でしたから誰に会うということもなく図書館で調べ物をしただけなのですが、一通りの解決は見たかと思っていた二、三の問題について新しい知見を得られるという望外の喜びはあったものの、本丸にはあと一歩のところで届かず。
つーか、折り込み葉書やら訂正の但し書きやら、外堀を埋めるものはきちんと残っていたというのに、どうしてぼくが追い求めていた「別紙」だけがないかなあ(^^;)
『五本で〜』本のチェック作業もそろそろ大詰めを迎えつつありますし、今回の出張で状況証拠は十分に揃ったので原稿そのものはもう書き終えてしまうつもりなのですが、これは喉の奥の小骨になるなあと、ひとりごちているところです。
それはさておき、「ホットウィスキーに使うレモンスライスと丁子について」おたずねの suwa さんへ。当然ながら丁子(クローブ)はウイスキーの中に浸っていないと効果がないであろうということと、その丁子はあまり丸のまま食べたいものでもありませんから口に入らないようにしたいということくらいは言えますが、レモンスライスのどこに刺したらよいか等々まで踏み込んだ「正しいサーブの仕方」というものはないです。
一般的には、刺しやすさの点からレモンスライスの皮ではなく果肉の部分に刺すことが多いですし、見栄えの点から、点対称なり線対称なりをなすよう、ばらばらと乱雑に刺すのではなく、なるべく等間隔になるよう刺していきますが、皮に刺すのを否定する理由はありませんし、隣り合わせなり近いところなりに集中して刺してはいけないという法もありません。
丸のままのクローブをそのままグラスに落とすと、飲み終える頃になってグラスを大きく傾けたときにコロコロと転がってきたものが口の中に落ちてきて具合が悪いですから、レモンスライスなり何なりに刺しておいた方が無難でしょう? と、それだけのことですので、わざわざクローブを刺した面を下向きにグラスに入れるようなことさえしなければ、あとは suwa さんの美的感覚におまかせですね。
それから、酔っぱらいのLさんへ。「カクテルの『アラスカ』について、私の知っているバーテンダー氏は、『大抵のカクテルブックにはシェイクして作る、と書いてあるけれど、ステアするほうが二つの材料の持ち味が生かせて美味しいと思う』と主張しています。シェイクとステア、どう違ってくるというのでしょうか?」とのことですが、端的に言うと、シェイクした方は多少味が丸く(悪く言えば水っぽく、よく言えば飲みやすく)なりますし、ステアすると(日本人がイメージするところの)マティーニよろしく鋭角的で、夾雑物のない感じになります。
どちらが美味しいかという話になると個々人の好き嫌いもありますからやっかいですが、確かにアラスカの場合はシェイクしたからとてクリームや卵が入ったカクテルのときほど泡持ちがよいわけでもありませんから、ステアで角を残した方が、と言う方の気持ちもわかりますし、その方がよろしければそうなさればよいと思います。
というか、ぼく自身、もし東京(以南・以西)のお客様に出すのであればステアにすると思うんですよ。だって、わざわざ他ならぬアラスカを頼む方にですよ、度数を下げる必要なんてあるとは思えませんもの。
ただ、それとはまったく別の次元で、ぼくは、アラスカくらいはシェイクでつくりたいんですよね。だって、シェイクとステアと、どちらが寒さを演出できるかといえば、やっぱりシェイクの方ですもの。冬になっても流氷の浮かばないオホーツク海なんてナンボのもんじゃいと思うのと同様、氷の浮かないアラスカなんて、と思っちゃうのですもの。
北海道の仲間たちとのつきあいはほとんど切れてしまっているとはいっても、やっぱりぼくは道産子ですから、寒暖の基準は東京に来て十年以上たった今でもやっぱり北のものですし、その基準でも寒いところの名前がついたカクテルに、おいしいけれども温度はやや高くなる手法は、(特に結果に大差がないなら)使いたくないなあと思います。
だから、失敗する可能性は高いにしても、ぼくは、アラスカはシェイク(か、手を抜いてオン・ザ・ロック)でつくりますよ。特に、うちの場合、主たる飲み手はぼくですからね(笑)
メキシコーラ
フローズン・カクテルのストローの長さ
昔質問をいただいたのとは違う「ポセイドン」なのでしょうが
グラスを下げるタイミング
ミキシンググラスとシェイカー
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泡モノとシェイク
お店はどちら?
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ブロウジョブ
シェイクするときのカッコイイ小技?
お父さん、お子さんの職業観、育ててあげていますか?
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ホット・ウイスキーのレモンとクローブ
アラスカのシェイクとステア
アドバイスがほしいと言われても……
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お客さんを「あっ」と言わせたい
バーテンダーの資格制度
『五本で〜』本の帯文
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千葉のダイニングバー