例によってお返事をため込んでいてすみません。
まずショットガンの話。ポセイドンさんから「以前は『ホッパー』の方が浸透してませんでした?」という伝言をいただいて調べてみたら、なるほど国内ではテキーラ・ホッパーという表記でも知られていたのですね。「以前」がどうだったかについては、ぼく自身はそういうのもよしとするような若者が集まる店で飲んだ経験がほとんどない(場末の飲み屋でおじさま方と飲んでいるか、バーでハードボイルド(笑)していることの方が多かった)のでなんとも言えないのですが、欧米から「輸入」された当初は当然向こうの呼び名に従ってテキーラ・ポッパーなりテキーラ・ホッパーなりと呼んでいたでしょうから、ショットガンの名が浸透していったのはやはりこの数年、特に某ML内で複数の方が伝説的なショットガンの飲み方を披露してからではないかと思います。
いずれにしてもこれは括弧書きでポッパー?と書いていた方もいた通り、まず間違いなくテキーラ・ポッパーの聞き違えか、グラスホッパー(や、ホッピー?)からの類推による勘違いでしょう。勘違いだろうと聞き違えだろうと、国内ではその名で通っているというものを修正しようという気はありませんが、ポップという英単語の持つ「発砲」「発泡」の含みを失っては面白みも半減じゃないかしらと、思ってしまうのはぼくだけでしょうかね(^^;)
お次、映画『酒とバラの日々』の中で、わざわざ「ブランデー」・アレキサンダーと断っているのはなぜかおたずねのダーウィンさんへ。ご指摘の通り、「婚礼の祝いにつくられたカクテルであれば、ホワイトスピリッツを使用して純白のカクテルに仕上げていてもおかしくない」ですし、実際、いまはプリンセス・メアリーの名で知られる純白のジン・アレクサンダー(ジン+カカオ(白)+クリーム)こそがオリジナルのアレクサンダーだったという説もあるのです。
確かにそう考えるとジン+ミント(緑)+生クリームというカクテルにアレクサンダーズ・シスターという名前がついている理由も、当時わざわざ「ブランデー」アレクサンダーと呼ばなければならなかった理由も見えてきますから、ぼく自身もきっとそうだったのだろうと思うのですが。
いずれにしてもこれが1863年に執り行われたイギリス王エドワード七世とデンマーク皇女アレクサンドラの結婚式に捧げられたカクテルだという話は国内限定?の俗説のよう。少なくとも手元にある二十世紀初頭までのカクテルブックにその名は挙がっていませんし、実際問題として、当時はまだ自由に製氷器が使えた時代ではありませんから、いかに王家の結婚式であったとはいえ、そこまで複雑なカクテルが供されていたとは考えづらい。ボルスのホワイト・カカオをはじめとする無色の製品群だって、ある程度自由にカクテルをつくれるようになるまではそう需要があったとも思えませんから、どう見たってこの年代には無理があると思うのです――
まあ、そうすると、今度は純白である必然性がなくなってしまうわけで、議論は堂々巡りとなってしまうのですが、それを解きほぐせるだけの資料は今のところ手元にありませんので、今後の研究をお待ちあれ。
カルーアのことでご質問の久保田さんへ。「ベイリーズと同系統のカルーアはクリームが入っていないベイリーズだと聞きました」というのはまたすごい暴論ですが(笑)、「カルーアに……いわゆる(酸)とか混ぜ」たカクテルとして、ブラック・ラシアンにレモンジュースを垂らすブラック・マジックというカクテルがあることだけは書いておきます。で、コーラを混ぜておいしいかですが、ぼく自身はそう悪くないと思いますよ。うちのクーバ・リブレはダーク・ラムを使うのですが、それをちょっと濃くした感じになります。ただ、クーバ・リブレと違って、コーヒー+コーラの方はライムジュースを足さない方がよいみたい。比率は1:3くらいですね。別の話ですが、ベイリーズ+バナナ=バナナオレのバナナは、バナナ・リキュールでもよいですし、アイスクリームなどと一緒にブレンダーにかけるなら生バナナでもいけると思いますよ。
ヒロ・ベルーシさんへ。「飲みたい時に飲みたいものを、食べたい時に食べたいものを。 これが人生の楽しみですから(笑)、飲む時くらいはわがまま言いたいものです」というのは同感ですが、福西英三氏の『超カクテル講座』にジン・トニックとレモン/ライムの話が出てますからご一読あれ。世にはいろんなジンが(御仁が)あるんですから、一本槍じゃもったいないですぜ(笑)
どなたかわかりませんが伝言板に「louise macdonald」とのみ書き残していった方へ。だから、どうしたいのよ、と小一時間以下略。子供じゃあるまいに、前回のこの欄で皮肉られていることを繰り返すなっちゅうの。
ジャッカルさん、感想感謝です。
カシス&ソーダとレモン
アレクサンダー(続)
お店によって使うお酒のメーカーが違うのは?
カシスを使ったカクテル
フローズン・マルガリータ
クエルボのマルガリータ・ミックス
ショットガンとテキーラ・ホッパー
ブランデー・アレキサンダー
カルーアとコーラ
ジン・トニックとレモン/ライム
子供じゃあるまいに(続)
ショットガン・スタイル?
子供じゃあるまいに
配達時間指定について
サイレント・サード
ベイリーズとバナナ
書店経由でも注文できますよ
ベイリーズって何で割って飲めばよい?
『THE BAR インサイドストーリー』
目減りするノンアルコールカクテル
『五本で〜』本のご案内
ジン・トニックへのこだわり?
日本語表記の検証をして思ったこと
アラスカのシェイクとステア(続)
カルピス
名酒事典やらなにやら出ていますね