Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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のどの方に何ぞできているらしくて、つばを飲んでも痛いというか、耳鳴りが止まない嫌らしい日々が続いているのですが、とりあえずカフェインと飴玉を頼りに締め切りを三つばかりクリアしたので恒例のボジョレーを。東京の天気はあいにくでしたし、ぼくの体調もいまひとつだったのですが、まあ、さすがに前評判が高かっただけのことはあって、ヌーヴォーの段階で十分に楽しめるものにはなっていますね。ぼくが今日飲んだのはブシャールのですが、とりあえずもう何銘柄かは調達しておこうとは思っています。

いまさらボジョレー? なんて苦笑いされる方のために書いておきますと、ボジョレー・ヌーヴォーの何がいいって、その辺の酒屋さんで買ってもまず間違いなく劣化していないものを飲めるのがいいんですよね(^^;) 味やらその年のポテンシャルやらは二の次三の次というのは語弊がありますが、とにかく生産から流通までの時間が限られていますから、よほどのことでもなければ劣化品にはあたらない。確かに値段のほとんどは輸送費と税金ですからそれも当然といえば当然なんでしょうけれど、近所の酒屋さんでワインを買ってあげるイベントとして、これほどありがたいものはないというか、こんなイベントでもないと近所の酒屋さんではワインなんて買っていられないというか。ぼくがこのところ都心の酒屋さんに行かれずにいたこともあって、おそらく数ヶ月の単位でワインは口にしていなかったのですが(^^;)、この日ばかりはご近所さんの顔つなぎにヌーヴォーを買って評判を聞いて、とできるのがうれしいなあと。

や、仕事で調べものをしている最中にほぼ日刊イトイ新聞のなかに「新宿二丁目のほがらかな人々」というコーナーに行き当たったんですけれどね、その2003/11/03付けのバックナンバー、「飛行機でばっちりサービスされる方法」というのは必見ですよ。ぼくもお断りなんて堅っ苦しいコーナーをつくっていますが、飛行機に限らず、バーでも居酒屋でも、それこそスーパーでもコンビニでも、この「サービスして〜」オーラを持っているかどうかで、実際に接客してもらうときにとっても大きな差をつけられちゃうんだってこと――ホントはこれだけサービス業に従事している人の数が増えているんだから国内常識になって当然だと思うんですが――現実世界でもネット世界でも、もっと意識していきたいし、意識していただきたいなあと思ったことであります。

で、例によって質問をいただいているのでお答えしますと。

「古いブランデー(15年以上前)があるんですが、ボトルの中に浮遊物があります。大丈夫なんでしょうか?それとも新しいものでもおなじなんですか?」というTAMAさんへ。そのブランデーのキャップにコルクがついているようでしたら、九割九分そのコルクが乾燥して崩れ落ちたものですから問題ないです。よく「ワインは寝かせて保存すべし」なんて言われますが、これも要はコルクが乾燥して崩れないようにという配慮なんですね。多少コルク片が落ちたからって味の点でどうこうなることはないんですが、コルク片が落ちるということはその隙間から空気が入って酸化するということになりがちですからよろしくない、と。

ブランデーそのものは十五年だろうと二十年だろうと特に問題なく置いておけますし、開封後は風味が変化していくとはいえ、ボトルの中に水を入れたとか、おかしな化学薬品を加えたとかいうのでもなければ飲用に問題が出ることはありません。強いて言えば瓶詰め当初の華やかな香りが抜けて落ち着いた(環境によってはトウが立って、やせてギスギスした感じのする)味になるくらいでしょう。どうしても気になるようでしたら梅なり何なりを漬け込んで果実酒にすればよいのですが、ぼく個人の感傷としては、せっかく十五年も頑張って待っていてくれたんですから、その辺の酒屋で売っているものでは味わえない「十五年ものの枯淡」を楽しんでいただければなあと思います。

というか、こう言ってはなんですが、本職になればなるほどそういう古酒の味って知らないものですから(^^;)、自分はこれこれこういう苦労もあったが十五年以上も前の酒を飲んだんだぞって胸を張って飲んでくださいませ(笑)

で、その浮遊物の取り除き方ですが、量が少ないようでしたら飲むときに茶こしか何かで漉してしまうのが一番です。尋常でなく量が多いとか、あるいはお客様にお出しする都合上目の前で茶こしを使うのは気が引けるようでしたら、あらかじめ、やはり茶こしか何かを通して、デキャンタか、あるいは何か同じくらいの容量の空き瓶に上澄みを移し替えてしまってください。細かいことを言えば作業の何時間か前にはボトルを立てて澱を落としておいた方がよいとかなんとかありますが、残した方は残した方で何か使い道を考えればよいのですから、澱が落ちない程度に移せばOKです。

ちなみに、新品には基本的に浮遊物はありません。ただし、上記のようにコルク片が落ちるような劣悪な環境に置いておけば、その限りではありません。また、一部のワインやリキュールに関しては、タンニンや糖分、油分などが分離・析出することがあります。それが問題になるものもあれば問題にならないものもあるんですが、その辺はまた機会があったときにお話ししましょう。

もうひとつ、「東京にあるバーテンダースクールを教えてください」という質問もいただいているんですが、こちらは名無しさんですので、Googleなりなんなりで検索していただくということで。

Permalink | 2003/11/20 09:00


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