Charlie's Cocktail BAR

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毎度どうものGajiさんへ。

先日リンクの張ってあった、アサヒのサイトに行って色々と楽しませてもらったのですが、どうも細かい所に色々とひっかかってしまって…。
カクテルの説明をしているのはいいのですが、ところどころに妙な「きめつけ」的な台詞が散りばめられているんです。
ショートカクテルの紹介に、
短時間で飲み干すカクテル「です」。
と書いてあるとか、
バーテンダーをバーテンと略して読んでは失礼にあたり「ます」。
と書いてあるとか。
こんなこといわれても、
「美味しいけど強いんだからそんなにサクサク飲めるかいっ」、て妙に反目してしまうんですよね。ひねくれてるのかぁ???それにしてもバーテンダーの呼び方なんてわざわざ説明をするような種類のことでもないと思うんですが。親しげに女性から「バーテンさん☆」と言われるのと傍若無人なお兄さんに「おいバーテンダー」と呼ばれるのは私にはどう考えても前者のほうが嬉しいんですけどね。そもそもバーテンダーさんの中には近しい感じのある(?)バーテンという呼ばれ方が好きな人だっている(かもしれない)じゃないですか。わざわざお酒メーカーのページに数行使ってまで書くことじゃないと思うんですよね。
…て、アサヒのページに書けばいいのに、と自分でも思ったんですが、それらしい所が見つからなかったもんでm(__)m

とのことですが、ご安心めされ、それがフツーの反応です(笑) というか、ぼくもそう思ったからこそ関係したのはバーテンダートークだけよんと断ったわけですが、よそさまのサイトにケチをつけても始まりませんので一点だけ。

このバーテン/バーテンダー問題をややこしくしているのは結局のところ「バーテンダー」を「バー」+「テンダー」と分解したうえで、「テンダー」には「やさしい」という意味があるからうんぬんかんぬん、という説のせいだと思うんですが。

大きな辞書を見ればわかる通り、「やさしい、やわらかい」という意味のテンダーと、「世話をする」という意味の「テンダー」は、たまたま英語では同じ形をしているというだけで、語源からして違う別の語ですし。

この説を信奉する方は「バー」という語の意味を忘れちゃってるようですが、これはもともと客が勝手に店の酒を飲まないよう、店の人間(と酒)と、客とを区切るために用意された「横木」の意味ですから、極端なことを言ってしまえば、酒場に限らず、法廷でも、それこそ牢屋でも、その横木、かんぬきを管理する人ならバーテンダー(バー・キーパー)なわけですよ。

もちろんいまではその横木のある酒場をなべて「バー」と呼んでいますから、通常は「バーテンダー」=「酒場の管理者」の意味にしかなりませんけれど、肩肘はって「バーテンダーと呼ぶのは誤りです」なんて言われてしまうと、どうしても隔てるものとしての「横木」の意味を思い出してしまうというか、「おまえら気やすく入ってくるんぢゃねえ」と言われているような気がして、萎えるんですよね(^^;)

ま、たしかに一昔前のバーテンダーには破天荒な方が多かったようですし、その結果、特に年輩の方を中心に「バーテン」という言葉に負の含みを感じる方も多いようですから、使わないようにしてほしいってんなら別に使わないでいたっていいんですけど。

ぼくとしてはいつになったら彼らはその職業を「バーテンダー」なんて男性形で代表させるのをやめるのかなあということの方がよほど気になりますし(実は「バーテン」という言葉の方がよほど政治的に正しかったり(笑))、日本語では「バーテン・ドレス」にしか聞こえない「バーテンドレス」(念のため、女性バーテンダーのことね)とか、なんだかサーブする人の意識に欠けた言葉だよなあと感じる「カクテル・アーチスト」とか、最近こねくりまわされている言葉のセンスのなさというか自意識過剰な部分の方がよほどバーテンダーに対する隔意を助長するんじゃないかなあとは思います。

もう一件、ゆきちゃんママさんからも質問をいただいているのですが、これは気軽に書き飛ばすにはちょっと重いのでまた明日以降のお返事とさせてください。

Permalink | 2003/12/11 09:00


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