Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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結局eGulletの特集は読むばかりで投稿ひとつできませんでしたが、個人的にはそれなりに楽しめました。中でも特に覚えておきたい基本のカクテルとしてブラッド&サンド(スコッチ+スイート・ベルモット+オレンジジュース+チェリー・ブランデー)が入っていたのが興味深かったですね。日本ではごくマイナーなカクテルだと思いますし、ネグローニが入っているならそれで十分じゃないかという気はしますが、人気の秘密はやっぱりスコッチのカクテルだからなのかな、と。

スコッチといえば、以前にも書いた通り、スコッチ文化研究所のセミナーに参加してきました。題目は「香りの表現」ということでちょっと期待するところもあったのですが、内容的には……まあ、あんなものなのでしょう。がっかりしたまま帰るのもしゃくだったので、スコッチとワインの飲みあわせなんてことを考えながら時間を過ごしていたのですが――香りのきついボウモアのあとにボルドー(など)の濃い赤ワインを飲むといい具合に味が変化しておいしくなるんですよ――考えてみればこれ、スコッチ・マンハッタンことロブ・ロイの理屈そのものなんですよね(^^;)

や、ブルー・チーズと赤ワイン、ブルー・チーズとスコッチなんてテーマに寄せてもおもしろい話になりそうですが、ワインをおぎなう塩気の要素と、ワインに共鳴させやすいミネラルの要素と、それぞれが共通して持つ焦げ系の要素と。うまくバランスさせれば、度数の違いを越えたマリアージュを楽しめるんじゃないかしら――と質問を誘導していけばもっとおもしろい答えを引き出せたかなあ、というのが家に帰ってからの反省事項。

あと気をつけなきゃなあと思ったのは、ワインを勉強すればするほどはまりがちな、「ありもしない香り」を見つけてしまう症候群のこと。

や、もちろん五分なり十分なり、長いものなら一時間なり二時間なり、待てば出てくる香りってのはありますし、実際それを見つけるのがワイン(に限りませんね。ショート・カクテルと呼ばれる特殊なカクテル以外のお酒はなべてそうです)の楽しみのひとつではあるんですが、その香りは、決して最初から知覚できるレベルで見つかるわけじゃない。たとえば温度が低いとき、グラスの形状が不適切なとき、空気への触れ方が足りないときには別の香りで隠されてしまうのが常なんですが、いわゆるソムリエ試験などでテイスティングをさせるときは、とにかく与えられた時間そのワインについて語り続けなければならないものだから、とにかく目から耳から鼻から口から、感じたもの、これから感じるであろうものをどんどん並べ立てていくのが習慣になってしまう。

暑い国のワインなんだからいずれはトロピカル・フルーツの香りが出てくるはずだ、とかね。

それはそれで間違いではないですし、実際食事が進めば「適切な」環境に収束していくのですからソムリエの仕事としてはあらかじめ出てきそうな香りを予測しながら料理とのマリアージュを考えたりして当然なんですが、それは一歩道を誤るとなんでも型どおりで処理してしまうことにもなりかねない。

や、別に講師氏がそういうコメントをしていたとかいうのではなく、誰が誰だかわからない状態で「この白ワインを果物であらわすと」なんて質問をされて参加者が適当に答えを並べていったときに、資格を持っているらしい方が「模範解答」をされていたのがちょっと気になっちゃいまして。もちろん最終的にはその模範解答通りの果物の印象が出てきたわけですが、最初の温度が低くてまだ後味にバリバリ苦みが残る段階でトロビカルフルーツの名前を挙げるのって、どうなのかなあって、ね。

それから、はばかりに一件コメントがついていたのでお返事とも追加しておきました。

Permalink | 2004/03/28 09:00


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