ほんとははばかりネタですが、「早速、質問なんですがこのHPでカクテルのアルコール度数の計算は勉強させて頂いて日々活用してるんですが、ひとつわからないことがあります。違う度数のお酒を使ったカクテルの度数はどぅやって求めたらいいのでしょうか?例えば、ラム30ml+ブルーキュラソー20ml+ライム10mlのレシピですとアルコール度数はどぅなるんでしょうか?」というH.K.さんへ。
基本は『五本でできるカクテル講座』にも書いた通り、
アルコール度数=全体のアルコールの量÷アルコールを含めた全体の量×100
です。
で、ラムをとりあえず度数40度と仮定すると、30ミリリットルあれば純アルコールは12ミリリットル。キュラソーはたぶん25度くらいでしょうから20ミリリットルで純アルコールが5ミリリットル、ライムはアルコールフリー。シェイクしたら10ミリリットルくらいは溶け出すであろう氷もアルコールフリー。これを全部まとめると、
最終的なアルコール度数=(ラムの12ml+キュラソーの5ml)÷(ラムの30ml+キュラソーの20ml+ライムの10ml+氷の10ml)×100≒24.3度
もちろんラムやキュラソーの度数、氷の溶ける量によって微妙に変わりますけれど、理屈はわかりますよね?
お節介ついでに書いておきますと、世に言うドライ・マティーニ。モンティ将軍よろしく15:1でつくったものと、クラシックな2:1マティーニと。時と場合によっては後者の方がよほど強いカクテルになるってことも覚えておくとよいですよ。
もうひとつ、「今度はレシピについての質問なんですが、ブランデー+ジンジャーエール+ライムジュースというレシピのカクテル名はありますでしょうか?」という質問の方ですが、少なくともスタンダードとしては存在していないと思います。海外ではそれにジンとラムとビターズを加えて Dying Bastard「くたばりぞこないのくそったれ」なんて名前をつけているようですが、これはまあ、お遊びですね。
もう少しまじめに考察すると、少なくとも1940年代にはスコッチ+ジンジャーエール+ライムでマミー・テイラーという名前のカクテルになっていますから(ただし、レモンを使うバリエーションなど、レシピにブレあり)、ブランデーの方でも同時期にそのようなカクテルが生まれていなかったと断言することはできませんが、ブランデーの方はホーセズ・ネックにしろブランデー&ジンジャーにしろレモン(ジュース)を使うレシピの方が圧倒的に有名ですので――というか、ごく大づかみな味覚の問題として、ブランデーを好むヨーロッパ人はレモンの国の人々ですし、ライムを好むアメリカ人はブランデーよりラムに流れてしまったので――スタンダードになる余地がなかったというのが正解かも。
ただ……どこかで見た記憶があるんですよね。いや、ブランデー・ジンジャーにはライムよりレモンの方があうとかいう内容だったかもしれないのですが。
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