「先日お客様が注文されたカクテルで、ヘミングウェイ・ダイキリというものがありまして、当然ヘミングウェイの好んだ砂糖抜きバージョンのフローズンダイキリだと思ったのですが、どうも違うみたいなんです。チェリーブランデーかグレナデンを使った赤いカクテルだそうで、、ネットで軽く調べましたがどうもでてきません。何か情報をお持ちでしたら是非紹介してほしいです。できれば、出来た背景などもしりたいものです。」という山喜さんへ。
Timeless HemingwayというサイトのFAQによると、Charles Oliver の書いたErnest Hemingway A to Z: The Essential Reference to the Life and Workという本からの引用として、
two ounces of white or light rum, the juice from two limes, the juice from half a grapefruit, Maraschino liqueur floating on the top, served over crushed ice.
という一節が紹介されています(たぶん書簡集か何かからの孫引きになるのだと思いますが、未確認)。これがおそらくもっとも正統派のヘミングウェイ・ダイキリ、いわゆる「パパ・ドブレ」(ヘミングウェイのダブル・ダイキリ)なんですが、砂糖嫌いなパパ・ヘミングウェイが好む味は一般人にとってはいささかきついものであったためか、それともバカルディ・カクテルの影響でもあったのか、いまのパパ・ドブレには時代遅れになったマラスキーノを抜いて、かわりにグレナディンを入れることが多いようですね。それどころか、それでもまだ甘みが足らぬとばかりにライムジュースをコーディアルにすることすらあるようですが、もちろんヘミングウェイがそんな甘ったるいものを飲んだはずもありませんので、後代の改竄でしょう。ちなみに、オリジナルのパパ・ドブレに入るマラスキーノ・リキュールは、古い時代のカクテルによくある甘味料代わりです。昔はマティーニにすら入っていました。グレープフルーツジュースも、キューバのカクテルにはわりとよく使われるようですね。
出来た背景についてはまたいずれ。禁酒法時代のことらしいのは確かなんですが、詳細な年代など、参考にする資料によっていくぶん差があるので、ぼく自身裏付けを急いでいるところなのです。
それはそれとして、ほぼ十年ぶりに大学のサークル仲間と。内藤武弐氏の濃ゆいネタにたじたじとなりながらも、まあ、よう飲み食いしました。内実はともかく、表面的には皆元気そうで一安心。
ま、ぼくはいつでもここにいます。ネットで検索してくれればいつでも行き当たるようにしておきますので、連絡先がわからなくなって困ったらググってください。でも、「リビングストン博士」なんて呼びかけたら駄目よ。あやうくスパムかと思って消しちゃうところでしたわ(笑)
デッドストンじゃなくて、トゥームストンと返すべきだったと、いまさらながらに思う内輪ネタでした。
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