Charlie's Cocktail BAR

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半年前に行ったばかりのアカデミーヒルズを再訪するつもりで六本木の駅で降りたはずが、気がついたらなぜだか赤坂のアークヒルズにいたというくらいボケボケとした状態は続いていますが(そのせいで某検索会議は大遅刻でした。不覚)、それでもちょっと元気が出たのでえいやと更新。

埼玉の小さなバーで働くバーテンダーのあみさんへ。「昨日、八十過ぎにして現役のコックである祖父から奪ったカクテルブック。その名もカクテール全書。…凄い!40年以上前にこんなに酒の文化があったなんて!!しばし夢中で読み耽りました。…そこでふと疑問が。著者の木村与三男さんって一体何処で活躍されて、今もご健在なのかと。」とのことですが、氏はすでに鬼籍に入ってしまわれましたね。正確な年月日までは確認しませんでしたが、記憶があやふやだったのでとりあえず出版社の方に問い合わせて裏はとりました。いまの日本バーテンダー協会が統合(1987年1月)する前には全日本バーテンダー連合協議会理事なるものをつとめていらしたそうですが、どこのお店にいらしたとか、そういうのは調べていません。たぶんNBAの大阪中央支部あたりにコンタクトをとればわかるんだろうとは思いますが。

ちなみにこの『カクテール全書』という本、もちろん当時の資料としては出色の出来だとは思うのですが、レシピの、たぶん八割くらい(もしかしたらもっとかも)は通称トレーダー・ヴィックのバーテンダーズ・ガイドの丸写しです。もっとも、スペースの都合とか、使うリキュールがよくわからなかったとか、たぶんそういった理由で原典に載っているカクテルの何割かは削除されていますし、国産のカクテルもいくつかは掲載されているわけですが。

ついでに書いてしまえば、福西英三氏の『洋酒うんちく百科』に「古典的な良書として利用する人が多い」と紹介されている Patrick Gavin Duffy の The Official Mixer's Manual という本(氏は著者の名前を「パトリック・ゲイヴィン・ダッフィー」と書いていますが、ゲイヴィンではなくギャヴィンでしょう)。まあ、「内容充実」と言えば言えなくもないですが、こちらはその四年前に出たサヴォイ本(復刻版)のパクリ。一致率は、以前読んだ調査記事ではたしか七割くらいだったと思いますが、配列こそ変わっているものの見る人が見れば一発でわかりますから、市井の評判とは裏腹に、研究者の間では「ああ、アレね」といささか冷ややかな目で見られるものだったりします。

ま、いまでもそういうのはたくさんありますから、いちいち指摘してまわるほどのことでもないんですけどね(^^;)

と、夢のない話をしてしまったところで、INSさんから夢のある(かなぁ?)の小話を一ついただいていますのでご紹介。

先週ロケット(衛星ですね)が無事打ち上げに成功し宇宙のことに関心が向けられてますが、無重力状態で作るカクテルを想像すると面白いですね。
グラスがなくて中身のみで宙に漂う、とか
中身が延々とグルグル回ってる状態、とか
上手くまとめないと飛び散ってしまいますが。

そもそも混じるのかしら(^^;)という大きな疑問はあるわけですが、本当に宇宙旅行が実現するようなことがあったら、単調な宇宙食を混ぜて食する人はかならず出てくるでしょうね。氷を使ってうんぬんなんてぜいたくなことができるかどうかはわかりませんが、泡々にしたものを液体窒素とかで急冷とか……いろいろ空想が広がりますね。

ちなみに、宇宙でカクテルを飲んだ人がいるかどうかはさておくとして、サヴォイ・ホテルでは1950年代以降、例のアポロがどうこういう時代に、宇宙から帰ってきた飛行士に飲ませてあげてくださいということでオリジナルカクテルをいくつか発表しています。いまはちょっと資料を引っ張り出せないのですが、先の復刻版では1969年発表のムーンウォーク(Moonwalk)の名前があがっていますね。

ああ、もちろんこれはアポロ11号とその二人の乗組員に捧げられたカクテルであって、マイケル・ジャクソンに捧げられたものではありませんよ(おっと、こっちにも有名人が二人いたか!)。

なにはともあれ、微笑ましいネタありがとうございました。 >INSさん。

Permalink | 2005/03/07 09:00


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