Charlie's Cocktail BAR

  • −お酒は責任のとれる範囲で飲みましょう−

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アルコールに限らず、タバコでも、パチンコでも、競馬でもなんでも、依存症は、たしかに自分ではもう克服できなくなっているという意味で病気ですし、そういう病気が存在することを認めたうえで対策を考えていこうというのも、大筋では間違っていないわけですが、医者のできることなんて所詮対処療法でしかないし、病院にかかれば直るってものじゃないんだってことは忘れないでほしいなあ、と。以前にもそんなエントリを書きましたが、その害を説くだけでなく、依存対象物に頼らなくても幸せになれるような生き方を提示しない限り、問題の解決にはならんのですよね。というか、「依存症は病気なんです」と啓蒙するだけでは、依存症にかかった人に「自分は病気だから仕方ないんだ」という言い訳を与えるばかりなんじゃなかろうか、と。

や、依存症に限りませんやね。昨今はやりの?鬱でも、そう。たしかに鬱も一種の病気ではありますけれど、あれを病気認定するのは無理をおしつける周囲の無理解から逃れるための方便であって、鬱になるような無理を続けてきた本人に自己正当化の言い訳を与えるためじゃない。真冬に薄着で仕事して風邪を引いたらバカと言われるのと同様に、体調悪いのに無理して鬱になったらバカと言われるのは覚悟しないといけない。ただ、それと同時に、真冬に薄着で仕事させるような上司や、体調悪いと訴えてるのに無理を続けさせて鬱を発症させるような上司も責めんといかんし、改めさせるならまずはそこをなんとかしないと、医療費ばかりふくれあがって効率が悪い。

しがらみだなんだと言うけれど、世の中、狭いようでいて、人間一人が生きる分には充分広いんだから、ぎりぎりまで追いつめられたらケツまくって逃げたってかまやしないわけで。そのぎりぎりの見極めが悪けりゃもちろんなんらかの不利益(ヘタレという評判だったり、病気だったり)は被るでしょうし、虎穴に入らずんば虎児を得ずってのも本当でしょうが、そもそも虎児なんぞ得ないといかんのかってことから確かめないと。虎穴に入ってしまってから、危険だったからなんとかしてくれって言われたって、そりゃあ自然の摂理なんだからどうにもならんというか、それをどうにかしたら虎という生き物は絶滅してしまう。生態系なんか無視して絶滅の道に追いやるってもひとつの手なんでしょうが、そこまで過激になれないのであれば、そんな場所からはさっさと出てくるにしくはないし、無理に奥まで行って虎に食い殺されたやつに線香の一本以上のものをくれてやる道理なんてない。個人としてはともかく、少なくとも社会としては、そうなんでなかろうか。

体調を崩したりけがをしたりして狩猟採集に出られなくなったら即餓死を意味した太古の昔と違って、現代人はちょっとくらい働かなくなったからって死にはしないし、その昔には奴隷による労働によって、いまは奴隷のかわりに機械による労働によって、少なくともこの国の多くの人は、その気になれば余暇なるものを楽しめるだけの余裕も持てるようになっている。ただ、残念なことに、多くの日本人にとって、余暇を楽しめるようになったのはつい最近のことでしかないから、その余暇を楽しむというか、余暇をうまくやり過ごす知恵の蓄積が、足りてないというか、失われたきり、取り戻せていない。その結果が、ワーカホリック含めた各種の依存症なんだろうな、と思ったりもする。

良くも悪くも、機械に仕事をまかせるんだったら、ぼくらはもっともっと貴族的になっていかないといけないんでしょうが……ま、一代やそこらで成金が貴族になれるはずがないのも道理なのかな――

なんて、とりとめのないことを書いたのはたまたま目にした新聞記事に触発されてのことですが、それはさておき。

こんな下の方になってしまって申し訳ないですが、「4年ほど前にショットバーで飲んだワインクーラーというカクテルが忘れられません。自分で再現してみたいので、ぜひレシピを教えてください」というしゃちたんさんへ。

ワイン・クーラーのレシピって「あるようでないようで」でして(^^;) しゃちたんさんがどんなレシピに感嘆されたのか、ぼくとしても想像のしようがないのが正直なところなんですが、ごく基本のレシピを書きますと、(赤)ワイン+シロップ+ソーダです。えっ? と思われるかもしれませんが、や、本当にそうなんですよ。これではあんまりだと思う人は、バリエーションとして、レモンジュースを加えたり、オレンジジュースを加えたり、ブランデー落としたり、キュラソー落としたりして複雑さを演出するのですが、その演出も、もともとの赤ワインの性格を考えてからでないと意味がない。

最初からワイン・クーラーにするつもりでワインを買うんだったら、多少薄っぺらでも樽の影響が少ないものを選んだ方がおいしく飲めると思います。具体的な名前はあげませんが、ボトルの裏にミディアム・ボディとかライト・ボディとか書いてあるタイプに該当するものが多いですね。厳密には赤ではありませんが、ロゼ・ダンジューあたりの甘いロゼもいい選択肢だと思います。や、もっと正直なところを言うと、赤ワインでクーラーをつくるくらいだったら、白ワインをベースにして赤い色をつけた方がよっぽどおいしくできます(ベルモットがいい例ですね)。カリフォルニアをはじめとする新大陸の安ワインでも悪くはありませんが、樽の甘さを感じるようなものは、ただ薄めるよりも、ブランデーやキュラソー、あるいはガリアーノやアマレット、カカオあたりでもおもしろいんじゃないかと思いますが、ほんの少し隠し味を加えてやった方がまとめやすいでしょう。渋系のワインは、甘酸味を加えてクーラーにするより、ホットにして濃色系の香辛料(と、いくらかの甘味)を添えた方がうんと楽しめるはず。

というか、複雑系に走るなら、ぼくはベルモット・クーラーの方が手軽でうまいと思いますけれど(笑) 飲み残しとか、飲み飽きたときの方便として、覚えておくと便利な飲み方ですよね。

最後。「大阪のショットバーです」、だそうです。や、ほんとにこれ(とリンク先)だけ。挨拶その他いっさいなし。ま、行き先にブログやら何やらあって、更新していく意欲はあるようでしたから掲載しましたが、せめて店名くらい書いてくださいね(^^;)

Permalink | 2005/03/12 09:00


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