ようやく平熱。これであとは鼻詰まりとかだるさが取れたらOKかな、なんて言ったらかみさんが「しばらくは無理なんじゃないの」と。そーいやぼちぼちそんな季節でしたかねえ。
それはさておきゆぅさんへ。
ちょっと前にお勧めできるバーありますか?って話題ありましたよね?今それですっごく考えてるんです!!バーデビューしたいって言う友達がいるんですが☆笑 どこに行けばいいかすごく悩むんです!結構いろいろはしごてるんですがなかなかお気に入りは見つかりません↓2つくらいはかよってるトコあるんですけど♪そろそろ新しいトコ見つけたりしたいんです♪ただ自分で初めてのバーに行くのってちょっと勇気いりますよね??ネットで探しても使い方が下手なのかよくわかりません。こんなときどうしますか?やっぱいつものトコに行くのが無難なんでしょうかっっっ?
話をいくつかに分けますと……
バーデビューしたいという友達を連れていくのであれば、これはもうある程度なじみがあって、マスターに「今日は先に帰るので、あと、この人のことお願いします」と言えるところに連れていくのが一番ですよ。友達が「じゃあ自分も一緒に帰る」とか言っても、「いいからもうしばらくここにいなさい」と言える相手ならの話ですけどね。バーに限らず、居酒屋でも何でもそうですけれど、酒場そのものを楽しみたいのであればひとりで行くに限るのですから(友達、特に酒場慣れしていない友達がいるとその友達同士の(酒場とは関係ない)話につきあわされちゃって――それはそれで楽しいのですが――酒場そのものは楽しめないのですよ)、マスターとか客層とかを総合的に判断して、ひとりで残してきても安心なところ、あまりお財布に負担のかからない、帰りの心配もあまりいらないところ、というのを選択の基準にしてくださいまし。バーというとなぜか真っ先に連想されてしまうツンとすましたお店なんて問題外。マスターか常連さんに人なつこい人がいるといいですね。もちろんどうしても心配なら近くのバーなり喫茶店なりで待ち合わせ。あるいは小一時間くらいたったらまたそのお店に戻るとかすれば変に心配かけることもないでしょう。
それから、ネットでバーの情報を探す話。いや、ネットに限らないわけですが、見知らぬ第三者の紹介記事なんてあてにならないものだと思っておいた方がいいですね。バーのキャパシティってたいていはごくわずかですから、本当にいいバーは紹介されないと思って間違いないです。雑誌やらネットやらで絶賛されているのはせいぜい二線級。なんとなくスルーされているのがその下。一見ほめられているんだけどときどき毒のあるレスがつくのがさらにその下で、ぼろくそに言われているのはどうしようもない三流店か、隠れ名店――てな具合。もっとも、ネットの世界だとジサクジエンとかシンジャ、ペーパーの世界だとコウコクリョウとかスポンサーの存在がからんできますのでこの基準すらそんなに信用できるものでもないわけですが、まあ、その辺は各人のリテラシーに見合った結果がついてくる、と。
ただ、いずれにしてもぼく自身は、初めてのバーに行くのってそんなに勇気がいることだとは思わないんですよ。あれこれ考えるのもめんどくさいという理由で(特に連れが居て、相手の好き嫌いとか財布の心配とかするのがめんどくさくなると)、なじみの店で、あるいはどこに行っても同じものが出てくるチェーン店ですませちゃおうかな、と思うことは多々ありますが、なんというのかな、歩いていると「ここはいらっしゃいオーラが出てるぞ」とか、「ここは一見さんお断りなんだろうな」「ここは客のことなんてどうでもいいと思ってるんだな」とか、結構感じられるものですから、その直感に逆らうようなバーに無理矢理入ろうとしなければいいだけ、と思うのですね。
や、もうちょっと言うと、日本のバーって、概して特色がないでしょう? もちろんカウンターの中に入ってる人の顔は違うわけですが、メジャーなビールやウイスキー、スピリッツの類ならだいたいどのお店に行ってもある。リキュールだって、一定水準以上と呼ばれるお店に行けば一通り揃ってる。カクテルにしてもそう。門外不出のレシピを持っているところなんてそうはありますまい。
でも、それってチェーン店と、どこが違うの? チェーン店にだって名物店長みたいな人はいるし、ちょっと気の利いたところなら当店のオリジナルなんてものを売り出して差別化を図ったりする。オリジナル・カクテルなんて言ってみせたところで、コンビニの月替わりメニューとどう違うのか説明できる?――と問われて、明確な答えを返せる人がどれだけいるかしら。
だから、どうせ新規開拓するんだったら、たとえばいわゆるバーではなく、今度はふらりと立ち寄れる赤ちょうちんを開拓してみるとか、ワインバーにも一軒くらいなじみをつくってみるとか、ビール専門店を探してみるとか、そういう方向で開拓した方が楽しいと思いますよ。それなら少なくともいつもと違う酒場の雰囲気だけでも楽しめますし、そこで運良く意気投合できる人に出会えたら、まあ、めっけものですやね。そこをもうひとつの拠点として、大事にしていけばいい。
もちろんバーの世界の中だけでもそれぞれに特徴ある展開をしているお店はありますから、たとえばスコッチを飲みたくなったらあのお店、バーボンを飲みたくなったら、マティーニを飲みたくなったらこのお店……という具合に使い分けていくこともできなくはないですが、何の目的もなく新規開拓しようとしても、そりゃあ一目惚れできる相手を探しに街をぶらぶらするようなもので、効率が悪すぎるというものです(笑)
バーデビューしたいって言う友達がいるんですが
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