Charlie's Cocktail BAR

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アマルーラというリキュールをご存知? 講談社の『名酒事典』によると「アフリカの樹の実を、スピリッツに配合」という南ア産の食前向きリキュールとの触れ込みなのですが、そのアマルーラ社が昨年末にクリーム・リキュールを出したのがそもそもの発端、なのかな。そのリキュールについては Liquor Snob の記事でも読んでもらうとして、アフリカゾウが喜んで食べるというマルーラの木の実(ベリー類だそうな)とクリームをあわせてつくったこのリキュールの販促のつもりなのかなんなのか、このアマルーラ社、「バレンタインなんて大っ嫌い!(I Hate Valentine's Day)」という、バレンタインの悲劇を自慢するコンテストのスポンサーになったのです。

ちなみにこのコンテスト、最優秀賞の賞品は「セント・バレンタインズ・デーの大量殺人事件」(1929年。アル・カポネとジョージ・モランの抗争の一環だったらしい)の舞台となったシカゴにお二人様二泊三日のご招待、500ドルのおみやげ代付きというもの。なかなかふるったイベントだったのですが、その結果が10日に発表になりまして。

当のアマルーラ社のサイトには当日のみ掲載だったのか、さっき見に行ったときにはうまく見られなかったのですが、上記の Liquor Snob が転載してくれていますので、以下、えり抜きの「大っ嫌い」をざっと紹介してみましょう。

(1) どうせ裸で空を飛んできて矢をつがえてくれるんだったら(キューピッドなんかじゃなくて)テッド・ニュージェントの方がいいし、そもそもピンクってキモいのよね。

(2) 小学五年生のときにかわいい子からカードをもらったのさ。最初は喜んだんだけどね、中を見たときの気持ち、わかるかい? 「じろじろ見ないでよね。気持ち悪い」だって。

(3) だってまた彼女がキーキー言うんだぜ。「もちろん忘れてなんかいなかったさ。今晩驚かせてやろうと思っていただけだよ」なんて言って、あわてて買い物に行ったら、みんな駆け込みでプレゼントを買いに来てるって寸法さ。

(4) うちのおふくろ、いつもこんなカードを送ってくるんだ。「彼女がいなくても心配しなくていいのよ。ママがついてるわ」ほんとに彼女がいなかったらすげえ落ち込むし、彼女がいるときは勘弁してくれって思うよな。しかもさ、おふくろのヤツ、いつもカードといっしょに台所用品送ってくるんだぜ。

(5) 大げさなことをする必要なんかないんだ。本当の愛ってのは朝早く起きて夫の珈琲を入れてやるとか、腕がしびれようと妻に腕枕してやるとかいうことさ。うちのじいちゃんなんて冬の夜はずっとばあちゃんのシーツをあっためてやっていたんだぜ。67年間もさ。冷たい寝床に入らなくてもいいようにって。本当の愛って、そういうもんだろ。毎日のことなんだ。年に一度の話じゃなく。

(6) いつかは結婚するかもしれないけどまだ早すぎるよねという恋人たちとか、セフレ、ゲイやレズの恋人たちにはバレンタイン・カードって無縁なのよね。どこを見ても「すべてにおいて完璧な、運命の人」の話ばかり。でも、そんな人、いるわけないじゃない。人を好きになるって、その不完全なところでウマがあう人を見つけるってことよ。

(7) 友達はみんなチョコレートのかかったキャンデーとか花束とかもらってるのに、俺だけ無地の白封筒でさ。何が入ってるのかと思って見てみたら、愛の告白をつづったバレンタイン・カードじゃなくて、離婚届さ。

(8) 夫とはバレンタインの日に再婚したの。最初の結婚ではハネムーンに行きそびれちゃったから、彼、今度はロマンチックな休暇を取ろうねって約束してくれたのよ。だから、海がいいな、船旅したいなって言ったのね。そしたら、ガスコネード川の川下り。雨漏りするテントでキャンプの旅よ。

(9) いい男と熱々のデートするはずだったのに、よりにもよって2001年のバレンタインの日に海軍に召集されてお流れ。それ以来、バレンタインなんて大っ嫌いよ。

(10) バレンタイン・デーなんて大嫌いだよ。20年も前のその日にかみさんにプロポーズして、いまでも幸せな結婚生活は送ってるんだけどね、以来、バレンタイン・デーにはホントろくなことがないんだ。だからさ、これを読んでる男性諸君に忠告しとくよ。バレンタイン・デーにプロポーズなんてするもんじゃない!

(11) バラにはとげがあるし、チョコレートには吐き気がする。

(12) 本命の子にバレンタインのダンスにつきあってくれって頼んだら、ダメだって断られてさ。しょうがないから三番目に好きな子と約束したら、ダンスの二、三日前になって本命の子が行ってもいいわよって。三番目の子になんて言い訳したものかなあと思いつつ、つい行く約束しちまったんだけど、結局うまい言い訳を思いつかずに、どっちにも「ごめんなさい」さ。二股かけてたことがバレて、しばらくはさんざんに言われたものだよ。それでもなんだかんだでその三番目の子と結婚したんだけどね、彼女、毎年2月14日になるとその話を蒸し返すんだよな。

(13) まじめな話、女の子ってバレンタイン・デーに何を買ってあげてるの? ぬいぐるみ? しょうもないカード? 生肉? わけわかんないわ。

(14) 彼女とはこの商魂たくましいお祭りの10日ほど前に記念日を祝ってるし、バレンタインなんて祝うのよそうって、何度も話してるんだ。なのに、いっつもこの偽物のお祭りのせいでひどい目に遭うんだよな。いったい何べん彼女の友達に白い目で見られたことか。2月のこの日に限って花だのチョコだのあげないだけで、「ろくでなし」扱いだもんな。彼女は彼女で、プレゼントなんかいらないって言うくせに、よそのカップルが豪華なディナーに行くのを見てはふてくされるんだ。

アメリカの場合、「チョコ会社の陰謀」というよりは「グリーティングカード会社の陰謀」となるわけですが、まあ、こういうのは洋の東西を問いませんやね。

Permalink | 2006/02/14 09:00


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